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玄米の乳白粒発生に及ぼす籾数と気温との関係(PDF:247KB)
玄米の乳白粒は,近年の夏期高温等の気象要因により県内においても発生しやすい状況となっています。令和元年産米においては面積当たりの籾数の増加と出穂後の高温により,乳白粒の発生が顕著で品質低下を助長させる要因となりました。そこで過去3か年の生育調査等の結果から乳白粒発生に及ぼす籾数と出穂後の気温との関係を確認しました。
出穂後の気温が高くなるほど乳白粒が増加します。特に出穂後20日間の平均気温が平年値の約24℃を上回る場合には平方メートル当たり籾数の影響を強く受けて乳白粒率が高まり,平年並みまたは平年を下回る場合は籾数の影響は小さくなります(図1)。
すなわち,適切な基肥,追肥管理等により平方メートル当たり籾数を適正範囲にすることで,出穂後の平均気温が高温となっても,乳白粒の増加を抑制することができます(図1)。
図1 各年次の「ひとめぼれ」における出穂後20日間の平均気温と乳白粒率の関係
平方メートル当たりの籾数の制御には,適正籾数を得るための春季雨量(乾土効果)に応じた基肥窒素の減肥量(普及に移す技術第80号),適正籾数を得るための窒素吸収パターン(同83号),収穫した玄米による籾数診断と基肥窒素施肥量(同第84号)等が参考となります。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第95号(令和2年発行)「玄米の乳白粒発生に及ぼす籾数と出穂後の気温との関係」をご覧ください。
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