ここから本文です。
このページでは,禁煙補助薬についての,イメージを持っていただくために,薬剤を紹介しています。
使用にあたっては,医師,薬剤師に相談のうえ,使用されますようお願いします。
(平成20年6月現在)
ニコチン製剤 | 非ニコチン製剤 | ||
---|---|---|---|
ニコチンパッチ | ニコチンガム | バレニクリン | |
薬剤内容 | 絆創膏のように皮膚に貼る薬剤で,ニコチン濃度の異なる3種類があります。 | ガムタイプの薬剤で,口の中で噛むことで,ニコチンを補給します。 | 飲み薬タイプの薬剤でニコチンは含みません。 |
使用方法 | 皮膚(腕,お腹,腰など)に貼って,ニコチンを皮膚から吸収させます。1日1枚ずつ貼り,徐々にニコチン量の少ないパッチに切り替えていきます。(使用期間は原則として8週間とされています。) | 薬剤を噛むことで,ニコチンを口の粘膜から吸収させます。 | 1日1~2回,禁煙を開始する1週間前から12週間服用します。 |
長所 |
|
|
|
短所 |
|
|
|
入手方法 | 一般の薬局・薬店で市販※ニコチン濃度の高いものは医師の処方箋が必要 | 一般の薬局・薬店で市販 | 医師の処方箋が必要 |
保険の適用 | 保険が適用された禁煙治療に基づき処方された場合は保険が適用される。 | 保険は適用されない。 | 保険が適用された禁煙治療に基づき処方された場合は保険が適用される。 |
薬剤の イメージ |
![]() |
![]() |
![]() |
その他 | 【注意】ニコチンパッチの使用中は喫煙は厳禁です。ニコチンパッチからのニコチンに加え,たばこからのニコチンが体内に吸収され,急性ニコチン中毒を招く可能性があります。 |
A たばこには,ニコチンのほかにも多くの有害物質が大量に含まれていますが,ニコチンパッチやニコチンガムに含まれているのは,ニコチンのみです。急激に体内にニコチンを入れる喫煙に比べ,少量のニコチンをゆっくりと体内に入れますので,ほとんどの方に対して安全に使用することができます。ただし,妊産婦の方や健康状態によっては使用出来ない場合もありますので,医師や薬剤師に相談してください。
A 喫煙はニコチンを急激に体内に取り込むため,ニコチン依存を引き起こしますが,ニコチンパッチは体内にゆっくりとニコチンを入れることで,ニコチン依存の状態を和らげるので,やめられなくなるようなことはありません。
A ニコチンパッチやニコチンガムは,あくまでニコチンへの依存から脱却するために使用するものです。これらの薬剤を使用しながら禁煙を続けると,個人差はありますが,薬剤なしでも禁煙を続けられるようになります。禁煙を開始すると間もなく離脱症状が発生しますが,その離脱症状はある程度時間が経つと緩和されてきます。この初期段階の離脱症状を和らげ,禁煙の成功率を高めるためにこれらの薬剤を使用することとなります。
A たばこを吸って満足感を得る仕組みは,たばこを吸うことでニコチンが脳の受容体に結びついて神経伝達物質のドーパミンが放出されることにあります。バレニクリンは,ニコチンの代わりにこの受容体と結びつき,ニコチンの結合を妨げ,たばこを美味しいと感じさせないようにします。また,バレニクリンによって少量のドーパミンが放出されることによって,禁煙に伴う離脱症状を軽減します。
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください