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未成年者が喫煙を始めるきっかけは,「好奇心から」,「なんとなく」,「友達から勧められて」などで,たばこの健康にもたらす影響や依存性を十分知らないうちに吸い始めています。しかし,早いうちから喫煙を開始すると,たばこによる病気で死亡する危険性がより一層高くなったり,喫煙が習慣になりやすいなど,その健康に対する影響は大人以上に重大です。
大人でも多くの人がたばこをやめたいと思っています。でも,たばこの持つ依存性のためやめるのにとても苦労しているのですから,最初からたばこは吸わない方が良いのです。未成年者がたばこを吸うと
早くからたばこを吸うと,それだけ体に与えるダメージが大きくなります。
→青少年期に喫煙を開始すると,成人後に喫煙を開始した場合に比べて,がんや虚血性心疾患(心筋梗塞などの心臓病)などの重い病気にかかる危険性がより高くなります。
たばこが,からだに与える影響については,たばこ対策/喫煙の健康影響2ページはこちらを参照
簡単にやめられると思っても,なかなかやめることが出来ません。
→未成年者は,大人よりもニコチンに対する依存性が容易に形成されやすいため,短期間でたばこがやめられなくなることが明らかになっています。
喫煙すると本来の能力(学力,運動能力)を発揮できません。
→たばこの有害物質で血流が低下することや,一酸化炭素によって酸素不足が起きるため頭(脳)の働きが低下します。たばこを吸うことで学力も低下するという報告もあります。
また,同じように運動面でも,血中の酸素濃度が低くなるため,息切れがしやすく,疲れやすくなるなど運動能力も低下します。
息が臭くなる,肌が荒れるなど美容にも良くありません。
→たばこを吸うと歯周病になる可能性が高くなります。
また,たばこのにおいが口の中に付着し,口臭の原因にもなります。さらに,たばこに含まれる活性酸素などの影響によって,老化を早め,しわやしみなどができやすくなります。からだや髪にもたばこの煙が付着し,においの原因になります。
女性の場合,自分の健康だけではなく,将来の自分の子どもの健康を危険にさらします。
→妊娠中の女性がたばこを吸うと,死産,未熟児,機能障害,低体重児出生の可能性を高めます。また,出産後も,肺炎,気管支炎などの病気や,こどもが突然死んでしまう乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険性も高めます。一度,喫煙の習慣が付いてしまうと,禁煙するのはとても難しいのです。将来の自分の子どものためにも,たばこを吸わないことが大切です。
はじめて喫煙を経験するのは、小学校高学年から中学校1年生にかけてが多いというアンケート等の結果をもとに、小学校6年生向けのパンフレットを作成しました。
未成年者の防止教育の教材として、自由にダウンロードして活用願います。
「たばこにNO!みんなで学ぼうたばこのこと」(PDF:630KB)
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