掲載日:2023年8月24日

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たばこ対策/受動喫煙

たばこの有害物質は吸わない人の健康にも影響します

「主流煙」と「副流煙」

たばこの健康被害は,決して吸う人だけの問題ではありません。
たばこの煙には,本人が吸う「主流煙」と,たばこの先から立ちのぼる「副流煙」とがあります。煙には多くの有害物質が含まれていますが,その量は主流煙よりも副流煙の方が数倍から数十倍も多いことがわかっています。
この副流煙を、自分の意思とは無関係に吸い込んでしまうことを「受動喫煙」と呼び,受動喫煙は,様々な健康影響を及ぼすことが明らかになっています。

主流煙と副流煙

主流煙(1.0)と副流煙の有害物質の比較

有害物質の比較一覧表
  主流煙 副流煙 有害物質の特徴
ニコチン 1.0 2.8 依存性があり,血圧の上昇や心拍数を増やして心臓に負担をかけます。また,胃酸の分泌を促進し,潰瘍のリスクを高めます。
タール 1.0 3.4 40種類以上の発がん性物質を含み,身体の各部でがんの発生を促し,進行を加速させます。
一酸化炭素 1.0 4.7 動脈硬化を促進させ,また,血中の酸素の運搬を妨害し,酸欠状態を引き起こします。
カドミウム 1.0 3.6 腎機能障害の原因になります。
アンモニア 1.0 46.0 粘膜に対する刺激をもたらします。
ホルムアルデヒド 1.0 50.0 眼・鼻・呼吸器への刺激をもたらします。

グラフ 主流煙よりも副流煙の方が有害成分は多い。

受動喫煙による健康影響

受動喫煙の急性影響(煙にふれる,吸い込むことですぐ現れる影響)としては,次のような症状が出ることが明らかになっています。

受動喫煙の急性影響一覧表

受動喫煙の急性影響
部位 症状
かゆみ,痛み,涙,まばたきの増加
くしゃみ,鼻づまり,かゆみ,鼻汁
その他 頭痛,喘鳴(ぜんめい),血管収縮,心拍増加

また,受動喫煙で,下表の病気にかかるリスクが高くなります。

受動喫煙によってかかるリスクの高くなる病気一覧表

受動喫煙によってかかるリスクの高くなる病気
  確実なもの 可能性のあるもの
成人 肺がん,虚血性心疾患(心筋梗塞,狭心症など),副鼻腔がん 子宮頸がん,
気管支喘息の悪化,
呼吸機能の低下
子ども 肺炎,気管支炎などの呼吸器感染症,気管支喘息の発病と悪化,咳などの慢性呼吸器症状
乳幼児突然死症候群(SIDS)
呼吸機能の低下
胎児 低体重出生,早産,周産期死亡 自然流産,先天異常,出生児の認識や行動の障害,小児がん

グラフ 夫が喫煙の場合,妻が非喫煙者であっても肺がんで死亡するリスクは高い。
両親が喫煙者の場合,こどもが乳幼児突然死症候群になる可能性が高くなる。

受動喫煙は,一緒にいる時間の長い家族に対して,重大な健康影響を与え,特に,妊婦や幼児へ与えるダメージは深刻です。
大事な家族を守るため,禁煙を考えてみましょう

受動喫煙を防止するには,どうしたら良いの?

受動喫煙を防止するには,たばこを吸う場所と,そうでない場所をしっかりと仕切って,たばこを吸わない人を保護する必要があります。

歩きたばこは,とても危険です!

歩きたばこについては,乳幼児や妊婦,病気の方なども含む周囲の人に受動喫煙による影響を与えることや,火傷による傷害,財産の焼損等の危険性が非常に高い行為です。人通りの多いところなどでは,歩きながらのたばこは絶対にやめましょう。

お問い合わせ先

健康推進課健康推進第一班

宮城県仙台市青葉区本町3-8-1

電話番号:022-211-2623

ファックス番号:022-211-2697

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