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東日本大震災により被災した農地において、復旧が一部完了した地区で、営農再開に向けて試験的な作付けが行われました。
平成26年6月5日、東松島市野蒜地域洲崎地区にて、水稲の試験作付けが行われました。
野蒜地域は東松島市の西側に位置する地域で、東日本大震災による津波・地盤沈下から約80haの農地が浸水、水没していました。平成25年7月から干陸化作業が進められ、平成26年6月に干陸化を完了しています。
干陸化した区域で1.7haの試験ほ場の整備が行われ、うち0.2haで田植えが行われました。今後、ソバなどの試験栽培も予定されています。
試験ほ場では、年間を通して生育状況や地下水位、塩分濃度等の計測が行われます。
田植え作業を行った洲崎の農業を考える会の方たちからは、「やっとスタートが切れた」との言葉がありました。
洲崎地区 試験ほ場
田植え作業の様子
田植え完了後のほ場
平成26年6月16日から17日にかけて、東松島市宮戸地区で畑作物の試験作付けが行われました。
宮戸地区は、東松島市の西側に位置する宮戸島の地域で、約80haの農地が被災しています。平成26年は約30haほどの農地が復旧を完了しており、うち18haが今年度より営農を再開しています。
今回、試験ほ場として整備された農地は、被災前は水田でしたが畑として利用され、ネギ、アスパラガス、サツマイモの3種類の作付けが行われました。
今後、年間を通して、畑作物に対して被災した農地がどのような影響を及ぼすのか調査されます。
作付けを行った里浜農地復興組合の方からは、「これをきっかけに、地元を活気付けたい」との言葉がありました。
宮戸地区 試験ほ場
ネギを直線になるよう植えていきます
作付け完了の様子
平成26年8月22日、東松島市野蒜地域洲崎地区にて、ソバ・小松菜の試験作付けが行われました。
除塩回数毎に3つに分けられた試験ほ場で、除塩が生育状況にどのような影響を与えるか計測されます。
また、水稲の試験ほ場と同じく、試験ほ場の地下水位、塩分濃度等の計測も行われます。
洲崎地区 試験ほ場
ソバの作付けの様子
小松菜の作付けの様子
復旧工事が一部完了し,営農再開に向けて試験作付けが行われていた各地区試験ほ場で収穫の時期を迎えました。
平成26年10月2日,東松島市野蒜地域洲崎地区にて試験作付けされていた小松菜の収穫作業が行われました。
収穫作業は東松島市,鳴瀬土地改良区,JAいしのまき,東松島市東名・洲崎地域の農地を考える会,当事務所など,試験作付けの関係者によって行われました。
小松菜の生育状況について,除塩回数の違いにより生育速度に違いが見られましたが,最終的な収量ではどの畑でも塩害の影響はほとんど見られませんでした。
今後,同じ試験ほ場に作付けされたソバの収穫作業も行われる予定です。
洲崎地区 試験ほ場
収穫作業の様子
たくさんの小松菜が採れました
平成26年10月10日,東松島市野蒜地域洲崎地区にて試験作付けされた水稲が無事に生育し,稲刈り作業が行われました。
洲崎地区は長期に渡って海水により浸水していたため塩害の心配もありましたが,その影響はほとんど見られず,無事に稲刈りを向かえました。
この試験によって収穫された米は,試験結果の報告会で地元の方々などにふるまわれる予定です。
また,稲刈りを終えた試験ほ場では,今後継続して地下水位,塩分濃度等の計測を行い,平成27年度の試験作付計画に反映させる予定です。
洲崎地区は,平成28年度から本格的な営農再開を予定しています。
洲崎地区 試験ほ場
稲刈り作業の様子
試験米は,試験報告会でふるまわれる予定です
平成26年10月20日,東松島市野蒜地域洲崎地区にて試験栽培されていたソバの収穫作業が行われました。
収穫作業は,東松島市東名・洲崎地域の農地を考える会の方たちによって行われました。
ソバの生育状況について,畑によっては生育状況や収量に違いが見られたため,これまで計測された地下水位や塩分濃度などのデータと照らし合わせながら検討・解析を行い,平成27年度の試験作付計画に反映させる予定です。
また,収穫作業と並行して大麦の試験は種(種まき)も行われました。大麦の収穫は来春予定です。
ソバの収穫作業の様子
収穫されたソバ
大麦の試験は種(種まき)作業の様子
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