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日本彫刻の近代

明治期から1960年代まで─日本彫刻100年の歩み

出品目録

展覧会概要
会期: 2007年8月7日(火曜日)–2007年9月17日(月・祝)
休館: 月曜日(ただし9月17日は開館)
8月9日(木曜日)は臨時休館
料金: 一般800円(700円)、高校・大学生400円(300円)、小・中学生300円(200円)
ただし、( )は20名以上の団体料金

近代以前、わが国には「彫刻」という言葉はありませんでしたが、仏像、神像、人形、置物、建築装飾などさまざまな用途をもった立体造形が古くから制作されてきました。明治時代に西洋から塑造技法と美術思想が輸入されると、「彫刻」という言葉がつくられ、「美術としての彫刻」という枠組が新たに形成されます。以降、日本の彫刻は「美術としての彫刻」が本流となり、西洋彫刻と伝統的彫刻のふたつの水脈が混じり合って、独自の歴史を積み重ねてきました。こうした彫刻の歩みは、個々の彫刻家における近代主義の問題だけでなく、社会や国家の近代化とも深く関わっています。
この展覧会では、明治時代から1960年代頃までの彫刻史の展開を、(1)「彫刻」の夜明け、(2)国家と彫刻、(3)アカデミズムの形成、(4)個の表現の成立、(5)多様化の時代、(6)新傾向の彫刻、(7)昭和のリアリズム、(8)抽象表現の展開─の八章に分けて構成し、時代や傾向を代表する作品約90点を通して、日本彫刻の「近代」が持つ意味を検証します。

関連事業

美術館講座:「彫刻とはなにか part3―“彫刻”の境界線を考える」

第1回「“彫刻”の形成─日本近代美術史に即して」
講師: 北澤憲昭(跡見学園女子大学教授)
日時: 2007年8月18日(土曜日)午後2時15分–
第2回「彫刻なのか? 工芸なのか? 絵画なのか?─日本近代の彫刻と置物とレリーフ表現」
講師: 大熊敏之(富山大学准教授)
日時: 2007年8月25日(土曜日)午後2時15分–
第3回「社会との接点─構造社の試み」
講師: 浜崎礼二(宇都宮美術館学芸課長)
日時: 2007年8月26日(日曜日)午後2時15分–
第4回「人形と彫刻」
講師: 講師:天野一夫(京都造形芸術大学教授)
日時: 2007年9月1日(土曜日)午後2時15分–
会場
会場: 宮城県美術館アートホール
料金: 無料
定員: 各回とも60名
お申込み: 電話または美術館受付カウンターでお申し込みください。(定員になり次第締め切らせていただきます。)
Tel: 022-221-2111

ワークショップ:「身近な彫刻を探そう!彫刻探検隊」

「彫刻探検」では、美術館の外に出て、身近な場所にある彫刻を探します。
そして、みなさんが見つけた彫刻について話し合う「彫刻判定会」を開きます。

「彫刻探検」
日時:

2007年7月28日(土曜日)午前10時–(約2時間)
2007年7月29日(日曜日)午前10時–(約2時間)
2007年8月19日(日曜日)午前10時–(約2時間)
2007年9月2日(日曜日)午前10時–(約2時間)

集合場所: 本館受付前*天候によって館内で行う場合があります。
対象: 小学5年生以上(小学生は付き添いの大人と一緒に参加してください)
定員: 各回とも10名
参加費: 無料
持ち物: 記録のための筆記用具やカメラのほかに、天候に応じて雨具や帽子、飲み物などをお持ち下さい。
お申込み: 電話または美術館受付カウンターでお申し込み下さい。
Tel: 022-221-2111
「彫刻判定会」
日時: 2007年9月9日(日曜日)午後2時–
場所: 映像室

展示解説

概要
講師: 当館学芸員
日時:

2007年8月12日(日曜日)午後2時–
2007年8月19日(日曜日)午後2時–
2007年9月2日(日曜日)午後2時–

会場: 展示室会場入口に集合
お申込み: お申込みは不要ですが、「日本彫刻の近代展」の観覧券が必要です。

出品作品

荻原守衛 《女》
1910年
東京国立近代美術館

荻原守衛 《女》

橋本平八 《花園に遊ぶ天女》
1930年
東京藝術大学

橋本平八 《花園に遊ぶ天女》

旭玉山 《人体骨格》
明治時代
東京藝術大学

旭玉山 《人体骨格》

陽咸二 《或る休職将軍の顔》
1929年
東京国立近代美術館

陽咸二 《或る休職将軍の顔》

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