みやぎ高度電子機械産業振興協議会/活動紹介/第2回医療分野参入支援セミナー
活動紹介/平成29年度第2回医療分野参入支援セミナー
平成30年2月7日(水曜日)に、産業技術総合センターにて、第2回医療分野参入支援セミナーを開催しました。
講演
講演1 『医療分野への参入の意義と医療機器開発事例について』
【講師】みやぎ高度電子機械産業振興アドバイザー 松下 勇 氏
【要旨】
- 医療分野への参入の意義と、その際に必要な視点、課題について説明。
- 3つの参入障壁(薬事、出口戦略、製品開発)や、4P(製品、価格、流通、販促)と4C(顧客価値、購入コスト、利便性、顧客意見)の視点が重要。
講演2 『当社が取り組んだ医療機器開発事例について』
「医療機器分野への挑戦」
【講師】株式会社IFG 取締役 八島 建樹 氏(東北大学大学院 医工学研究科 非常勤講師)
【要旨】
- 大学発ベンチャーからの取り組みと、開発・販売を行っているパスリーダーの紹介。
- 医療分野参入障壁の1つである製造販売業許可の取得について、経験談を交えて解説。
「医療(医科・歯科)器具洗浄液の開発」
【講師】株式会社ケディカ 取締役 菊地 敦 氏
【要旨】
- 本業であるめっき技術から、抗菌めっきをきっかけとして、洗浄剤の開発に至るまでの経緯について説明。
- 洗浄剤を開発するきっかけとなった東北大学病院アカデミックサイエンスユニット(ASU)での開発エピソードを紹介。
「医療機器『呼吸機能測定装置』の商品化」
【講師】株式会社コスモスウェブ 顧問 丸田 勝弘 氏
【要旨】
- 聖マリアンナ医科大学との共同開発である呼吸機能測定装置の解説。
- 製品化から展示会・学会を通したPRの紹介。
「手術トレーニングモデルの開発で学んだこと」
【講師】有限会社テクノキャスト 専務取締役 柴田 悠佑 氏
【要旨】
- PVAを用いた手術トレーニングモデル「EXSURG」について、開発で学んだことの紹介。
- 学会発表、代理店の重要性、何よりも主体性をもって動くことが大事。
講演3 『医療機関における臨床工学技士の業務と役割』
【講師】一般社団法人宮城県臨床工学技士会 代表理事会長 菊地 徹 先生(東北医科薬科大学病院 医療技術部門 臨床工学部 臨床工学技士長)
【要旨】
- 技術の進歩により、医療機器がより高度で複雑化になり、機器の取り扱いやメンテナンスに特化した臨床工学技士が誕生。
- 医療機器の中でも、呼吸(人工呼吸器)・循環(人工心肺装置等)・代謝(透析装置等)の機能の代替や補助をする装置の操作及び保守点検が主な業務。
- 病院では、150種約3,000台の機器を管理し、機器の組立・滅菌・点検等を行い、手術室に立ち会いセッティングや操作も行う。
- 医療機器を管理するなかで、不都合や不便も感じている。臨床工学技士が携わった開発品も多くあり、北海道・東北地域での電源ケーブルチェッカや医療機器充電棚等が代表例。
- 宮城県では、開発への取り組みが不十分であると感じており、技士会としては万人受けする商品(誰かだけ、その施設だけ、ではない商品)等への協力ができると考えている。
講演4 『当社が取り組んだ医療機器開発事例について』
「当社が取り組んだ医療機器開発について」
【講師】株式会社デザインココ 代表取締役 千賀 淳哉 氏
【要旨】
- 自社の3D技術を生かして、造形物や3Dプリンター開発に展開。
- 医療分野において、手技トレーニング用モデル等の開発事例を紹介。
「当社が取り組んだ医療機器開発について」
【講師】ヤグチ電子工業株式会社 営業部 部長 本田 裕二 氏
【要旨】
- 自社製品の開発等、震災以降の新たなビジネスについて説明。
- 医療機器においては立体視力測定装置や小児弱視訓練器を手がけており、開発から販路についての経験談を紹介。