ここから本文です。
水稲湛水直播栽培べんモリ種子の長期保存方法(PDF:268KB)
水田利用部 稲作班
TEL:0229-26-5106
近年,省力・低コスト技術として水稲直播栽培が増加しています。新技術として,「べんがらモリブデン(べんモリ)資材」で種子をコーティングし,水田の土中に播種することで苗立ちが安定します(硫化物イオンの生成を抑制)。従来技術より資材量は少なく,コーティングが簡便なことから,より省力・低コストな技術です。
しかし,コーティング後の保存期間が短く,取り扱いにくい等から長期保存方法について検討を行ってきました。
作業工程は,鉄コーティング種子同様に種子予措,浸漬処理,コーティング,鉄コーティング用種子乾燥機での送風加温(酸化促進処理は行わない),保管の順に行います(表1)。
処理後は,資材の剥離とべたつきが少なくなり,播種時の播種部位の目詰まりが軽減され,資材の保管や運搬等の取り扱いが容易となります(表2)。
低温(5℃保冷庫)保存することで,発芽率90%以上を長期間確保することができ,効率的かつ大量に製造・保存ができます(表2)。
表1 送風加温処理の作業工程
表2 乾燥方法の違いによる乾燥後種子の状態等
べんモリ直播栽培の基本技術は,「普及に移す技術」第91号(平成28年発行)「苗立がよく省力低コストな水稲湛水直播土中播種法への改善」,第92号(平成29年発行)「べんがらモリブデンコーティング(べんモリ)を用いた水稲湛水直播土中播種技術」,第93号(平成30年発行)「水稲直播栽培べんモリ種子の送風加温処理による長期保存方法」を御覧ください。
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す