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循環扇と各種技術を組合せたキュウリ病害の防除体系(PDF:272KB)
園芸環境部 病害チーム
TEL:022-383-8125
キュウリ栽培では,農薬の散布が多く,耐性菌の出現も確認され(普及に移す技術第85号),防除や薬剤選択の面で苦慮しています。このため,農薬だけに頼らない防除技術の開発・普及拡大が求められています。ここでは,キュウリの主要病害である褐斑病,うどんこ病,べと病を対象に,循環扇と各技術を組合せた防除体系を実証したので提案します。
キュウリ栽培において,循環扇を用いて送風すると,褐斑病,べと病(初期発生)の発病抑制効果が認められました(図1,図2)。また,褐斑病に対しては耐病性品種を組合せることも有効です。うどんこ病については,循環扇に硫黄くん煙処理や成分カウントされない農薬を組合せることで,発病抑制できることが確認されました。
図1 循環扇及び耐病性品種導入による褐斑病の発病抑制効果
※循環:循環扇稼動,ちなつ:耐病性品種,ハイ(ハイグリーン21):慣行品種,化学:通常防除,節減:カウントされない農薬などを活用した農薬節減,無散布:防除なし
図2 循環扇導入によるべと病の発病抑制効果
※循環扇:循環扇稼動,化学:通常防除,節減:カウントされない農薬などを活用した農薬節減,無散布:防除なし
循環扇のみを稼動させるとうどんこ病の発生が助長されるため,必ず硫黄くん煙処理等を組合せた防除を実施してください。
褐斑病の耐病性品種の情報は,普及に移す技術第89号,第90号,第91号で調査していますので,そちらを参照してください。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第93号(平成30年発行)「キュウリ地上部病害に対する各技術を組合わせた防除体系」を御覧ください。
普及に移す技術
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