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ノロウイルスによる食中毒は例年冬場に多く発生します。ノロウイルスによる食中毒は、主に、調理者を通じた食品の汚染により発生します。ノロウイルスは、感染力が強く、大規模な食中毒など集団発生を起こしやすいため、注意が必要です。
潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常、これらの症状が1日から2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。
ノロウイルスの感染経路は、ほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。
1.患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便やおう吐物から人の手などを介して二次感染した場合
2.家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合
3.食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
4.汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
5.ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合
薬局等で販売されている塩素系漂白剤を水道水で薄めて使用します。下痢、おう吐物の処理時は0.1%(1000ppm)、調理器具、トイレのドアノブ、便座、床などの日常的な消毒は0.02%(200ppm)
5%塩素系漂白剤の場合:ペットボトルキャップ2杯(約10mL)を500mLのペットボトルに入れ、水をボトルいっぱいに入れて薄めると0.1%(1000ppm)になります。0.02%(200ppm)にするにはさらに5倍薄めます。
1%塩素系漂白剤の場合:ペットボトルキャップ10杯分、10%塩素系漂白剤の場合は:ペットボトルキャップ1杯分を500mLのペットボトルに入れ、同様に薄めてください。
使用時刺激臭が発生することもありますので注意してください。
市販の塩素系漂白剤は商品により塩素濃度が異なるので確認してください。
なお、ビニール袋に入れたおう吐物や新聞紙等は、塩素系漂白剤で消毒されていますので、一般ゴミと同様に処理してください。
宮城県及び宮城県漁業協同組合等では、「ノロウイルス対策指針」に基づき、生産者が生食用カキの自主検査を行い、ノロウイルスが検出された場合は、その海域の生食用の出荷自粛を行うなどして、ノロウイルスによる健康被害の発生防止に努めています。
生産者の取組(外部サイトへリンク)(外部リンク:宮城県漁業協同組合のページ)
また、県内に流通する生食用カキについて、県では定期的にノロウイルスの検査を行い、カキを取り扱う事業者に対する指導を行っています。
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