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自転車は、県民の身近な交通手段として幅広い年齢層に多様な用途で利用されている。また、近年の環境問題や健康志向の高まり等を背景として、注目されている乗り物である。
しかし、一方で、自転車による交通事故は深刻化している。県内の自転車に関連する人身交通事故は毎年2千件程度発生しており、特に本年に入ってから、自転車が関係する交通死亡事故数が前年比で倍増するなど極めて憂慮される事態となっている。
昨年来、道路交通法や県道路交通規則の改正により、自転車の交通ルールが明確化され、また、関係機関・団体による街頭指導や交通安全教育、歩行者と自転車の分離対策等が推進されてきているが、事故防止の成果はいまだ十分ではない状況にある。さらに、本年7月1日より、一定基準を満たす自転車に限り、幼児二人の自転車同乗が認められたことに伴い、より一層の安全対策が求められている。
よって、本県議会は、県当局に対し、関係機関等と連携し、自転車利用者の交通ルールの遵守の徹底及び自転車の通行環境の整備に関する施策を充実することを強く要請するとともに、交通事故のない安全で安心な社会の実現に向けて不断の努力を払うことを決意する。
右、決議する。
平成21年10月2日
宮城県議会
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