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2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会における食材調達基準の一つでもあるJGAP認証。JGAP家畜・畜産物の基準書が平成29年3月31日に公表され,8月末から制度の運用がスタートしました。
JGAPの目指す最終的な目標は,農畜産物の安全を確保して消費者を守り,地球環境を保全し,同時に持続的な農業経営を確立することです。
日本版畜産GAPの推進(農林水産省生産局畜産部畜産振興課)(外部サイトへリンク)
「農業生産工程管理」のことで,必要な関係法令に則して定められる点検項目に沿って農業生産活動の各工程の正確な実施,記録,点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動のことです。JGAPは日本のGAP認証制度で,一般財団法人日本GAP協会が認証制度の開発・運営を行っています。JGAPに取り組むことで,従業員の意識改善,作業効率の向上,品質面や販売面での改善等が期待できます。
農場の管理,家畜衛生,食品安全,アニマルウェルフェア,人権尊重,労働安全,環境保全に対応した管理点が合計で113項目示されています。
基準書は一般財団法人日本GAP協会のホームページ(外部サイトへリンク)に掲載されております。
認証の取得を希望する農場は審査・認証機関(公益社団法人中央畜産会(外部サイトへリンク),エス・エム・シー株式会社(外部サイトへリンク))に審査の申込みを行います。認証を取得するためには基準書「JGAP 農場用 管理点と適合基準」の必須項目(57項目)に100%適合,重要項目(42項目)に95%適合が条件となります。努力項目(14項目)は認証に影響しませんが,理想的な農場管理のために取組が望まれます。認証の有効期間は2年間で,認証を継続するためには維持審査と更新審査が必要になります。認証を取得した農場は審査・認証機関により公表されます。
農場HACCPの認証を取得している場合,重複する部分の審査を省略することができます。現在JGAP認証を取得している農場は全て差分審査によるものです(平成30年2月28日現在)。
審査区分 | 管理点の数 | |||
---|---|---|---|---|
合計 | 必須項目 | 重要項目 | 努力項目 | |
通常の審査 | 113 | 57 | 42 | 14 |
差分審査 | 69 | 32 | 27 | 10 |
畜産GAP認証取得の準備段階となる取り組みで,公益社団法人中央畜産会が運用しています。生産者自身がチェックシートを用いて生産工程の管理状況(98項目)を自己点検し,WEB上で点検結果を入力します。運用主体が内容を確認し,畜産GAPとして必要な取組が概ね実施されていると判断した場合に「確認済農場」として取り扱われWEB上で農場名が公表されます。確認済農場になると,2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会の食材調達基準を満たすこととなります。
チャレンジシステムへの「取組農場一覧」,「GAP取得チャレンジチェックリスト」を確認したい場合はこちら(公益社団法人中央畜産会ホームページ)(外部サイトへリンク)へ。
日本GAP協会承認のJGAP指導員基礎研修(家畜・畜産物用)を受講し,試験に合格すると,JGAP指導員の資格を取得することができます。指導員は,農場が「適切で効率的な農場管理」を実現し,JGAP認証を取得・継続するために,その指導・相談または農場管理業務の助言・支援を行うことができます。有効期限は2年間で,更新をするためには有効期限までに日本GAP協会の指定する研修を受講し,最新のJGAPに関する知識を習得する必要があります。
※JGAP指導員基礎研修の日程・受講料についてはこちら(一般財団法人日本GAP協会)(外部サイトへリンク)
宮城県農林水産部畜産課 生産振興班
TEL 022-211-2853
FAX 022-211-2859
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