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宮城県では、平成24年5月、環境省において公表された「『三陸復興国立公園』の創設を核としたグリーン復興ビジョン」(以下「ビジョン」という。)を活用し、国内外から被災地への観光客等の入れ込みを増加させ、復興の加速化を図ることを考えています。
「三陸復興国立公園」利用者対応強化調査事業は、その実現に向けて、将来、三陸復興国立公園に編入される予定の地域において、国内外からの利用者への対応を強化することを目的に、資源調査等並びに関係市町・観光団体等との意見交換及び有識者会議を通じ、「ビジョン」の具体的な取組である「グリーン復興プロジェクト」を活用した復興のあり方を検討・取りまとめるとともに、インターネットを活用した情報発信・案内手法の検討等を行いました。また、三陸復興国立公園の創設を契機とした地域活性化の機運醸成のためのシンポジウムを開催しました。
環境省:『三陸復興国立公園』の創設を核としたグリーン復興ビジョン(外部サイトへリンク)
対象地域における既存資料・文献調査や現地概査、先進地域の事例調査、関係市町村等の意見聴取を行い、グリーン復興プロジェクトを本県において推進するための下記項目についてハード整備やソフト事業のあり方等について検討しました。
検討に際しては国立公園、エコツーリズム、長距離トレイル、観光による地域振興等に関する専門家により構成される有識者会議を設置し、専門的知見からの意見や助言を得ました。
グリーン復興プロジェクトを活用した具体的な取組を進めるため、地元の機運醸成に向けたシンポジウムを開催しました。
国内外からの訪問者に対して、グリーン復興の考え方や本県沿岸部の被災状況、復興に向けた取組状況等を紹介するため、多言語によるパンフレットを作成しました。
本業務の調査・検討にあたって、国立公園、エコツーリズム、長距離トレイル、観光による地域振興等に関する専門家により構成される有識者会議を設置・開催しました。
氏名 | 所属等 | 専門分野等 |
---|---|---|
浅利 保 | みやぎ観光復興支援センター 女川・南三陸地区担当 |
エコツーリズム、被災地観光 |
熊谷 嘉隆 | 国際教養大学 教授 | 持続的観光と地域振興・エコツーリズム 世界保護地域委員会 日本委員会 委員長 |
笹岡 達男 | 休暇村協会 常務理事 | 自然公園の保全・管理・利用 |
中村 達 | 日本ロングトレイル協議会 代表委員 | トレイルの設置・管理・利用 |
宮原 育子 | 宮城大学 教授 | 地域資源を活かした観光・地域振興 |
※参考資料は非公開とします。
※会議資料は検討段階のものであるため非公開とします。検討結果の概要はパンフレットをご参照下さい。
県では、「三陸復興国立公園」創設に向けた取り組みや三陸地域の素晴らしい自然を県民の皆さんに知っていただくため、「三陸復興国立公園推進シンポジウム」を開催し、市民、企業関係者、活動団体関係者など80名が参加しました。
シンポジウムは若生正博副知事のあいさつで始まり、基調講演で登壇した高成田享氏は「日本人は海と生きてきた海洋民族である。三陸には、被災してもなお海と生きようとする人々がいる。三陸復興国立公園には、三陸という地域を一体化すること、来訪者にありのままの三陸を見せた上で楽しんでもらうこと、復興の柱となるエネルギーや6次産業化等の取組を進めること、復興と自然との調和を図ることなどを期待したい。ただ、国の取組とともに地域の人自らが動くことではじめて復興が進んでいくはずだ。農耕民族の閉塞感を突破できるのは海洋民族である。」と話しました。また、環境省東北地方環境事務所の鳥居敏男所長は、三陸復興国立公園の創設を核としたグリーン復興のビジョンに基づき、環境省で展開しているプロジェクトについて報告しました。
その後に行われたパネルディスカッション「三陸復興国立公園と地域振興」では三陸復興国立公園が地域振興や復興に果たすと期待される役割について様々な可能性が議論されました。
平成25年3月13日 13時30分~16時
ホテルメトロポリタン仙台 3階 星雲の間(入場無料 定員150名)
休憩(10分)
調査・検討の結果を踏まえ、パンフレットを作成しました。
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