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バイオテクノロジー開発部 資源開発利用チーム
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ロメインレタスは半結球タイプのレタスで,一般的な玉レタスと比較して縦長の形状で葉身が厚く,業務用のサラダ材料などとして利用されています。一方,レタス類の中では栽培法に関する情報が少ないのが現状です。そこで,宮城県内でのロメインレタスの作型,品種,栽培技術について検討し,安定生産が可能な技術体系を確立しました。
ロメインレタス露地栽培の作型について,春作の収穫適期は5月末から6月中旬であり,それ以降の収穫は外部抽だいが発生し商品性を失う恐れがあります。また,秋作は8月下旬から9月上旬が定植適期で,それより早い定植は外部抽だいの要因になるため避けます(図1)。
図1 宮城県内のロメインレタスの露地栽培作型(○:播種,△:定植,□:収穫期間,×:抽だい)
品種は,収穫時の芯長が短く,収穫時に外葉のねじれや葉先枯れ症状の少ない「アレックスBB」等が適します。
栽植株数を1a当たり750株(株間30cm,条間25cmの3条千鳥植え)と1a当たり1,000株(株間25cm,条間20cmの4条植え)とした場合,1株当たりの調製後株重は750株のほうが重くなりますが,1a当たり収量は栽植株数によらず同程度となります。
ロメインレタスは明確な結球部位がなく,株外観から収穫適期と収穫部位を判断しにくいため,図2のように外側に反り返った葉(結球外葉)を除いた株内部を収穫すると良いでしょう。
図2 ロメインレタスの収穫時形状
ロメインレタスの栽培において,生育安定化,雑草防除のためにマルチ栽培が有効です。定植直後の枯死や収穫期の抽だいを防ぐためには,マルチ種類は白黒ダブルマルチが適します。また,チョウ目害虫やアブラムシ類,腐敗病等が発生することがあるので,防除には作物名「立ちちしゃ(ロメインレタス)」,「非結球レタス」,「野菜類」を対象に登録されている農薬を確認のうえ使用してください。
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