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掲載日:2017年9月4日

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研究PRパンフレット(H29)/早期多収・省力栽培を可能にする側枝上方誘引型リンゴジョイント栽培

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宮城県農業・園芸総合研究所

早期多収・省力栽培を可能にする側枝上方誘引型リンゴジョイント栽培(PDF:249KB)

園芸栽培部 果樹チーム TEL:022-383-8134

研究の目的

リンゴ栽培において,主幹形では樹齢の増加にともない樹高・樹冠が拡大し,作業効率の低下が課題となっています。そこで,ナシのジョイント仕立ての研究成果をリンゴに応用し検討したところ,リンゴジョイント栽培は低樹高で早期多収が可能となることを明らかにしました。今回,ジョイント樹形の中でも,側枝上方誘引型樹形について,さらに作業性や樹勢適性化を検討しました。

研究成果

側枝上方誘引型樹形は,地上高0.8mで主幹部を水平に誘引し,そこから発生した枝を側枝として両側斜め上方に誘引した樹形です(図1)。品種「ふじ」における側枝上方誘引型樹形では,初期収量が主幹形の約1.5倍と,主幹形に比べて早期に多収量を得ることができます。また,主幹形に比べて樹高が80%以下に抑えられており,主要管理作業時間は1~2割の削減が可能です。
一方で,ジョイント樹形は主幹形に比べて単位面積当たりの樹の植栽本数が2~3倍と多いことから,樹勢が強い傾向にあります。そこで,樹勢を適性化する方法として主幹部を1本おきに間伐したところ,短果枝が多くなり,間伐後の3カ年平均収量は10aあたり約3.9t(間伐しない場合より約1.4倍,主幹形と比べると1.5倍)となることが明らかとなりました。

側枝上方誘引型樹形
図1 側枝上方誘引型樹形

利活用の留意点等

ジョイント栽培では,6月下旬に側枝上に発生した長さ20cm以上の新梢を概ね基部から5cm程度の位置で摘心する管理を行います。摘心後に形成された果枝は青実果の割合が高いため,着果させる場合は果枝長が10cm未満,果台長が2cm未満の果枝に着果させるようにします。

より詳しい内容は「普及に移す技術」第92号(平成29年発行)「早期多収・省力栽培を可能にする側枝上方誘引型リンゴジョイント栽培」をご覧ください。
普及に移す技術

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お問い合わせ先

農業・園芸総合研究所企画調整部

名取市高舘川上字東金剛寺1(代表)

電話番号:022-383-8118

ファックス番号:022-383-9907

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