ここから本文です。
EOD-Heatingによる12月出し低温開花性輪ギク品種の重油消費量削減(PDF:112KB)
園芸栽培部花きチーム TEL:022-383-8132
輪ギクを年末から春彼岸に出荷する場合,燃油代の増大が経営上の課題となっています。これまで,慣行品種「神馬」の12月出し栽培では,花芽分化期以降にEOD(End Of Day)- Heating(日没後短時間昇温処理;以下,EOD)を行うことで,一定加温するよりも燃油消費量が削減できることが知られていました。今回,「神馬」の花芽分化適温よりも低い14℃で花芽分化が可能な低温開花性品種を用いることで,より低い温度帯でのEODで燃油消費量をさらに削減できるか検討しました。
輪ギク「立神」,「精興の誠」及び「神馬2号」は,消灯日以降14℃一定加温で正常に花芽分化し開花する低温開花性品種です。これらの品種を消灯日から開花日まで,日没後4時間17℃で加温,その後10℃で加温のEODで栽培した場合,14℃一定で加温した場合と比較して開花は最大で5日遅れますが,開花始期から開花終期までの日数は1~3日と同等で,開花終期までの重油消費量を19~38%削減できます。
表 栽培温度の違いが輪ギク12月開花作型の重油消費量に及ぼす影響(平成27~28年)
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す