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掲載日:2018年6月29日

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あれコレ!みやぎ・・・震災によって生まれたフットサルクラブ「ヴォスクオーレ仙台」

あれコレ!みやぎ・・震災によって生まれたフットサルクラブ「ヴォスクオーレ仙台」

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今回は、仙台市をホームに活動するフットサルチーム「ヴォスクオーレ仙台」について取材しました。

フットサルは室内で行う5人制のサッカーに似た競技で、誰でも気軽に楽しめるスポーツです。

ヴォスクオーレ仙台は、仙台市をホームタウンとし、日本フットサルリーグ(愛称「F.LEAGUE(Fリーグ)」)に所属する東北唯一のプロチームです。宮城県には以前、ディアボーイズ仙台というチームがありましたが、東日本大震災により存続することが困難になりました。りフットサルができなくなった選手たちが再び輝ける場として、そしてフットサルを通じて宮城・東北を元気づけたいという熱い思いによって、平成25年にヴォスクオーレ仙台は活動をスタートしました。現在は、Fリーグ3位以上を目指すとともに、地域に密着し寄り添うクラブとして地域のクラブチームや学校の部活に赴いてフットサルの楽しさを伝えています。仙台・宮城・東北の地域に貢献すること、また子どもから大人までさまざまな方に新たな夢と未来を与えることをヴィジョンに掲げています。

今回は、ホセ・フェルナンデス監督にヴォスクオーレ仙台の魅力や今シーズンに向けた意気込みを伺いました。

ボール 体育館 練習の様子

練習場:松島フットボールセンター

チーム名の「ヴォスクオーレ」は、イタリア語で杜(森)を表す「BOSCO」と勇気や志を表す「CUORE」を掛け合わせ、頭文字を勝利の象徴「V」に変えています。

エンブレム

【チームエンブレム】

  • 左上の枠内:日本で初めて太平洋と大西洋の横断したサン・ファン・バウティスタ号の船旗であった卍(まんじ)をあしらい、未知の旅にチャレンジするスピリットを表す。
  • 右上の枠内:六つの星は東北地方の光りを輝く未来を表す。
  • 下の枠内:仙台市の木である「欅の木」の根のように地域に根ざすクラブを表す。
  • 編集部監督
    スペインから仙台に来て、ここでの暮らしには慣れましたか。

  • フェルナンデス監督
    すっかり慣れました。この町をとても気に入っていますし、仙台をホームとするプロスポーツが多いので、スポーツ好きな人も多いのが素敵です。仙台が大好きになりました。
  • 編集部
    ヴォスクオーレ仙台の監督を引き受けた理由について教えてください。
  • フェルナンデス監督
    3年前、スペインのFCバルセロナで19歳以下のフットサルチームのコーチをしていました。その時にヴォスクオーレ仙台の初代社長が視察でバルセロナを訪れ、私の指導方針を気に入り、声を掛けてくれました。ヴォスクオーレ仙台は、東日本大震災がきっかけで生まれたチームです。震災を経験し、大変な思いをしているにもかかわらず、新チームを立ち上げ、被災した地元の人たちを、フットサルを通じて元気づけたい。こうしたチームの目標や計画がとても素晴らしいと思いました。地域に対する強い思いでここまで行動できるチームはなかなかありません。ヴォスクオーレの前に進む姿を見て、監督を引き受けようと決断しました。
  • 編集部
    チームの絆を強めるために取り組んでいること、意識していることはありますか。
  • フェルナンデス監督
    勝利にこだわることを意識しています。勝つことによって、サポーターはもっと応援してくれますし、選手ももっと勝ちたいというモチベーションになりますので。
  • 編集部
    スペインで素晴らしい成績を残してきたフェルナンデス監督。このチームに来て4年目を迎えますが、その間チームはどう変化していますか。
  • フェルナンデス監督
    昨年は9位であり望む結果とはなりませんでしたが、2、3年前に比べると、リーグの順位が上がり確実にチームは進化しています。今シーズンはこれまでよりも良い結果が残せるように、日々の練習を頑張っています。私が必ず上位を狙えるチームに変えていきます。
  • 編集部
    選手が成長した結果、他のチームに移籍してしまうこともありますか。
  • フェルナンデス監督
    確かに、上手くなった選手が他のチームに移籍することもあります。選手個人だけではなく、いろいろな意味で、チームが成長しなければいけない。これまでは他のチームに移籍した選手がいましたが、今年は違います。チームも強くなり、絆が深まっています。今年のメンバーは、ほとんどが昨年から在籍している選手です。もう他のチームに移籍することはないでしょう。ポイントは選手を育成することです。ここ3年間でチームから3人の選手が日本代表に選ばれました。仲間が代表に選ばれることで、選手一人一人のモチベーションが上がり、選手同士に良い影響を与えていると思います。
  • 編集部
    チームが頑張れる、その原動力はどこから湧いてきますか。
  • フェルナンデス監督
    頑張れるのは、サポーターの応援やスタッフの支えがあるからです。以前はあまり知られていないチームでしたが、最近は東北、日本、海外から注目されるようになりました。もっともっとフットサルの技術を磨いて、結果を出せるように頑張ります。今は毎日のように練習に励んでおり、それが必ず結果につながると信じています。そうすることによって、ヴォスクオーレ仙台がもっと多くの人に知ってもらえると思います。
  • 編集部
    ヴォスクオーレ仙台は、地域での活動も多いようですが、どのような取り組みをしていますか。
  • フェルナンデス監督
    学生や大人を対象としたフットサルの指導をしています。フットサルを通じて、地域の人たちと会話をする機会がたくさんあるので、地域との距離はとても近いと思います。また、町のお祭りに積極的に参加して、人と人との関わりをとても大切にしています。
  • 編集部
    日本とスペインの選手を指導して、何か違いを感じることはありますか。
  • フェルナンデス監督
    日本人の選手は真面目すぎます。スペインの選手は真面目だけどもピッチの中で、楽しく笑い、リラックスしながらプレイしています。フットサルという、選手にとっては一番好きなことをしているはずだから、ヴォスクオーレ仙台の選手も、もっとリラックスして楽しんでプレイしてほしいと思っています。ポイントはオンとオフの両方とも楽しむことではないでしょうか。日本代表に選ばれる選手はリラックスしてプレイできるので、自分の力を出し切ることができます。ヴォスクオーレ仙台の選手であれば、堀内選手が今代表に選ばれています。彼は、数年前とは違い、今はとても楽しそうにフットサルをしています。それが他の選手にも好影響を与え、チーム全体の雰囲気が変わってきました。優勝できるチームを作るためには、これが一番のポイントだと思います。チームが一つにならないと意味がない。その手助けもわれわれスタッフの仕事だと考えています。
  • 編集部
    ヴォスクオーレ仙台の魅力を一言で表すと。
  • フェルナンデス監督
    パッション。情熱です!
    震災による苦労をチームで乗り越えてここまできました。その上で目標を持ってみんなで前に進む、ヴォスクオーレ仙台は情熱を持って生まれ、突き進むチームです。今シーズンは、選手の勝利にこだわる意識が昨年より強くなっているように感じます。皆さんに、私たちの攻撃的なフットサルを見てもらいたいです。

ダッシュ キーパー

  • 編集部
    読者に対して一言お願いします。
  • フェルナンデス監督
    感動を与えられる情熱的な試合をしますので、ぜひ試合を見に来てくだい!

編集部から

通訳の方を介して、フェルナンデス監督の熱い思いがビンビンと伝わってきました。インタビューの後、練習を見学させてもらいました。選手やボールの動き、運動量など、さすがプロと思わせる複雑でハードな練習でしたが、選手からは絶えず笑い声が聞こえ、監督の考えがしっかり浸透していると感じました。監督の言う「オンとオフの両方とも楽しむ」を実践できているヴォスクオーレ仙台。今季は期待できそうです!皆さんも、応援しましょう。

リーグ戦が6月16日からスタート!ホームの試合は、仙台市体育館やゼビオアリーナ仙台等で行われます。

ロゴ

お問い合わせ先

広報課企画報道班

宮城県仙台市青葉区本町3丁目8番1号

電話番号:022-211-2281

ファックス番号:022-263-3780

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