あれコレ！みやぎ・・・全日本で活躍　東北高校バレーボール　佐藤駿一郎選手

あれコレ！みやぎ・・全日本で活躍　東北高校バレーボール　佐藤駿一郎選手

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今回は、今年のバレーボール男子日本代表に選ばれた、学校法人南光学園東北高等学校（3年）の佐藤駿一郎さんを紹介します。

佐藤選手は中学1年の時にバトミントン部に入部。その後、中学2年の時に地元（仙台）のクラブチーム「TEAMi」を紹介されたのがきっかけで、バレーボール部に所属しました。現在は、東北高校バレー部のエースとしてチームを引っ張る存在。2メートルを超える長身を生かし、ミドルブロッカー（センター）のポジションから素早いクイック攻撃や敵のスパイクをシャットアウトする鉄壁のブロックを武器としています。また、高校生でただ一人、今年の全日本代表に選出されました。

バレーボールの魅力や、全日本で活動する中で感じること、今後の意気込みについて、話を伺いました。

• 編集部
  東北高校ではセンターと伺いましたが、代表でも同じポジションですか。
• 佐藤選手
  全日本代表ではセンターをメインとしながら、レフトやライトからでも、威力のあるスパイクが打てるよう、少しずつ練習をしています。ライトからスパイクを打つことに慣れていないので、苦戦していますが、将来的にはセンタープレーヤーでありつつ、他のポジションでも攻められる選手になりたいです。求められることは多いのですが、それに応えられるよう、努力を惜しまず頑張ります。
• 編集部
  中学の時に、バレーを始めて良かったですか。
• 佐藤選手
  バドミントンも楽しいけれど、バレーを選んで良かったと思っています。バドミントンは個人競技で、1人で戦わなければなりません。でもバレーは、自分が思うようなプレーができない時に周りが支えてくれて、逆にチームがピンチの時に自分が活躍して、チームで勝ち取った勝利の方が何倍も嬉しいんです。去年、世界ユース男子選手権大会(U-19)で銅メダルを取ることができたのも、チーム全員で勝ち取った銅メダルでした。そういうのを高校2年の時に初めて体験して、バレーボールの楽しさを改めて実感しましたし、バレーがもっと好きになりました。
• 編集部
  日本代表の選手たちの中でプレーするのは緊張しませんか。
• 佐藤選手
  緊張します。全日本の選手の中では、まだ自分の殻を破れないでいます。どの選手もテレビで見る憧れの存在だったので、その中に入ると緊張して、思ったとおりのプレーができないことが自分の課題です。今は、徐々になじめてきましたが。この中でバレーができることが、本当にありがたいです。
• 編集部
  目標にしている日本代表選手はいますか。
• 佐藤選手
  同じポジションの選手全員です。皆さん一人一人個性があって、自分で考えてプレーできる、私にとっては全員憧れです。
• 編集部
  バレーを始めて5年。辛くて辞めたいと思ったことはありませんでしたか。
• 佐藤選手
  中学2年のときにバレーを始めて、約3カ月で全国の中学生が集まる強化合宿に行きました。バレーの基礎ができていない私にとっては、本当に厳しくて辛い合宿だったので、その時に、辞めたいと思いました。でも、その1年後には中学校選抜に選ばれ、初めて国際大会に出場することができました。その時の仲間とは、今も連絡を取り合う深い絆が生まれました。バレーを続けることで、素敵な仲間や出会いが増え、いろんな人と繋がっていることを思うと、あのときに諦めなくて本当に良かったです。
• 編集部
  今は3年生ということで、高校の仲間との試合も残りわずかではないでしょうか。
• 佐藤選手
  残りの大会を勝ち進んで、全国の試合を仲間たちと一緒に戦いたいです。特に1月に開催される全日本バレーボール高等学校選手権大会（春高バレー）は憧れなので。
• 編集部
  身長を伸ばすコツはありますか。
• 佐藤選手
  全日本の関係で小学生にバレーを教えたときに、先輩が聞かれていました。その方は、小さい頃はたくさん寝て、3食しっかりと食べて、牛乳を飲んでいたと答えていました。自分も同じです。その生活を続けていたら、中学生の時に急に身長が伸びました。私の両親は、特段身長が高いわけではありませんので、遺伝ではなく、生活習慣によっても背は伸びると思います。（笑）
• 編集部
  今後の目標を教えてください。
• 佐藤選手
  高校の部活では、一戦一戦集中して、残り限られた試合数の中で負けることなく全国に行きたいです。そうすれば皆と一試合でも多く一緒にバレーができます。それがチームの目標であって、自分の目標でもあります。日本代表の目標としては、どのくらい試合に出られるか分かりませんが、これから予定されている試合に対して、自分らしさを出して思いっ切りプレーしたいです。これからは、国際大会に向けていろんな調整や、体調管理をしていかなければいけません。コンディションを整えて全力で頑張ります。

編集部から一言

佐藤選手の話から、バレーに対する真っすぐな思い、仲間の大切さ、支えあうことの素晴らしさなど、素直な気持ちを聞くことができました。チームワークや支え合うことの大切さは、スポーツに限らず、私たちの生活の中でも大切なことではないでしょうか。私も職場や私生活でお世話になっている方々を大切にし、互いに支えあえる関係を築きたいと感じました。
2020年東京オリンピックに向けて、出場を目指している佐藤選手。ぜひ今後の活躍に期待したいと思います。