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一昨年、放射光施設を視察するため、先進地であるフランスのパリに行きました。神様が私たち視察団にいたずらをしたのでしょうか、数日前に大雨が降ってセーヌ川が氾濫、その上、私たちが到着する直前に数十年ぶりの大雪がパリの街を真っ白に覆い尽くしました。
飛行機がパリに着く前には、そうした状況が分かっていましたので、きっとパリ市内は大変な交通渋滞になっているものと覚悟して降り立ちましたが、実際は車がそれほど走っておらず拍子抜けしました。ガイドさんに伺うと、通常は車が混むパリ市内ですが、大雪のため皆仕事を休み、かえって道路が空いているということでした。
日本では、雪が降ったことを理由に仕事を休むような人をあまり見かけません。少しの雪で東京都内が大渋滞する光景を見慣れている私は、日本人とフランス人の仕事への接し方の違いを強く感じました。また、国民がそうした余裕を持った生活を送りながらも、ヨーロッパの中核国家として存在感を維持しているフランスを少しうらやましく思いました。
今、日本では国を挙げて働き方改革を行っています。これは、「なるべく働かない方法」ではなく「生産性を高めて働く方法」を確立しようとするものです。つまり仕事に充実感を感じつつ、心と身体に余裕が生まれ幸せな人生を送ることにつながる改革です。この機会に世界のモデルとなる働き方を確立できるようしっかりと取り組む所存です。力を合わせて頑張りましょう!
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