ICT活用工事及び週休2日実施工事に関する証明書発行について
1.趣旨
建設産業において,就業者の高齢化と担い手不足が進展する中,将来にわたり安定的に社会資本を整備及び維持していくためには,建設現場におけるICTを活用しての施工の省力化・効率化による生産性向上や,若手技術者等の確保・育成のための週休2日確保等による就労環境の改善が求められている。
このことから,ICT活用工事及び週休2日実施工事の取組を推進するため,これらを実施した監理技術者又は主任技術者あてに証明書の発行を令和元年9月より開始したところである。
今回,現場の生産性向上や就労環境の改善についてさらに推進することを目的に,証明書の発行対象工事を拡大するとともに、発行手順を一部改正することとします。
2.証明書発行対象
以下の対象工事における,監理技術者又は主任技術者に対して証明書を発行
R2.9.30以前の入札公告に適用
- (1)ICT活用証明書
- イ)宮城県建設工事総合評価落札方式の手引きにおける「ICT施工・3次元化等の活用提案 工事計画書」に記載されている施工プロセスについて1項目以上実施し,完成検査に合格した工事
- ロ)平成29年度から30年度に実施したICT活用モデル工事でICT土工又はICT舗装工を全面活用し,完成検査に合格した工事
- (2)週休2日実施証明書
- イ)平成29年度からの週休2日モデル工事で,4週8休以上の現場閉所を達成し,完成検査に合格した工事
R2.10.1以降の入札公告から適用
- (1)ICT活用証明書
- イ)全ての工事において(これまで,総合評価落札方式での対象工事に限定していたものを,全ての工事に対象を拡大)「ICT施工・3次元化等の活用提案 工事計画書」に記載されている施工プロセスについて1項目以上実施し,完成検査に合格した工事
- ロ)平成29年度から30年度に実施したICT活用モデル工事でICT土工又はICT舗装工を全面活用し,完成検査に合格した工事
- (2)週休2日実施証明書
- イ)全ての工事において(これまで,週休2日モデル工事に限定していたものを,全ての工事に対象を拡大)受注者が「週休2日モデル工事」実施要領に準じて実施を希望し,4週8休以上の現場閉所を達成し,完成検査に合格した工事
- ロ)平成29年度からの週休2日モデル工事で,4週8休以上の現場閉所を達成し,完成検査に合格した工事
3.発行手順等
- (1)発行者
令和元年9月1日までに完成した工事は土木部事業管理課長が発行
令和元年9月2日以降に完成した工事は各発注機関の公所長が発行
- (2)発行手順
証明書の発行を希望する受注者が,証明書発行申請書により発注者に申請し,その後,発注者が証明書を検査結果通知書と同日付けで発行
4.実施要領等(R2.9.30以前の入札公告に適用)
5.実施要領等(R2.10.1以降の入札公告から適用)
6.総合評価落札方式での評価について
総合評価落札方式において,「ICT活用証明書」及び「週休2日実施証明書」の交付を受けた技術者に対しての評価項目を令和2年4月より新たに導入