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講演会:「文展(日展)とその観客」
五十殿 利治(筑波大学教授)
2007年10月14日(日曜日)午後2時–
宮城県美術館アートホール
無料
不要
日本には古くから、仏像や神像、人形、置物、建築装飾など、豊かな彫刻表現がありました。しかし近代化が急速に推し進められた明治時代、西洋美術の圧倒的な影響を受けて、彫刻の概念も形成されていきました。そのためわが国では、西洋彫刻と伝統的な彫刻の入り混じる独自の文化が築かれてきたのです。
今回の美術館講座では、特別展「日本彫刻の近代」の開催に合わせ、日本の“彫刻”の境界線を再考することによって、彫刻とはなにかを探りたいと思います。
北澤憲昭(跡見学園女子大学教授)
2007年8月18日(土曜日)午後2時15分-
明治初期の日本では、彫刻はまだ美術のジャンルとして確立されていませんでした。それどころか、そもそも「美術」という言葉自体が、明治初期に西洋の概念を移植するために欧語の翻訳から作り出され、明治半ばに制度的な定着をみた新語だったのです。この新たな「美術」の体系の中で、「彫刻」という概念はどのように形成されていったのか。その変遷をたどることによって、日本の近代彫刻観を再考します。
大熊敏之(富山大学准教授)
2007年8月25日(土曜日)午後2時15分-
「置物」は彫刻と同様に人物や動物などをモティーフにする立体造形物でありながら、今日では、工芸に分類されます。実用的な用途が無いにもかかわらず、置物が工芸の一形態とみなされるのはなぜなのでしょうか。また彫刻との造形的な違いはあるのでしょうか。このほか、「レリーフ画」や「額縁」等、これまで論じられることの少なかった様々な造型物にも光を当て、「彫刻」をキーワードとすることで、日本近代美術史を再検証します。
浜崎礼二(宇都宮美術館学芸課長)
2007年8月26日(日曜日)午後2時15分-
「構造社」は、1926(大正15)年に発足した彫刻を主体とする在野の団体です。彼らは、彫刻が芸術至上主義的な風潮によって展覧会場でしか成立しない芸術になりつつあることに危惧を抱き、生活空間でも鑑賞できる小品やメダル、建築彫刻を発表するなどして、人々との接点を模索しました。新たな彫刻のあり方を問い続けたそのユニークな活動を通して、美術と社会との関係を考えます。
講師:天野一夫(京都造形芸術大学教授)
2007年9月1日(土曜日)午後2時15分-
人形は、仏教彫刻の伝統や西洋的な芸術観から、ハイ・アートである彫刻の対極にあるものとして捉えられてきました。しかし伝統的な日本人形はもちろん、幕末・明治の見世物として人気を博した生人形から現代のフィギュアに至るまで、日本人には人形に対する独特の感性と愛着があるようです。どちらも人の形をとる「人形」と「彫刻」ですが、その違いはどこにあるのでしょうか。彫刻史との関係も含め、近代日本における様々な「ひとがた」を紹介しながら考察します。
宮城県美術館アートホール
無料
各回とも60名
電話または美術館受付カウンターでお申し込みください。(定員になり次第締め切らせていただきます。)
022-221-2111
当館の収蔵作品や美術館について学びます(全4回)。
2007年6月30日(土曜日)午後1時-3時30分
2007年7月7日(土曜日)午後1時-3時
2007年7月15日(日曜日)午後1時-3時
2007年7月21日(土曜日)午後1時-3時
宮城県美術館
無料
30名
18歳以上の県民
住所・氏名・電話番号を記入した往復はがきで宮城県美術館「県民大学係」にお申込み下さい。
(住所:980-0861 仙台市青葉区川内元支倉34-1)
受付期間=6月1日(金曜日)-6月23日(土曜日)(必着)
*応募多数の場合は抽選となります。
これまで多くの人々が靉光について語ってきましたが、その実像が捉えにくいのが靉光といえるでしょう。靉光の研究で知られる江川氏が、これまでの靉光像のいくつかに触れながら、その実像に迫ります。
講演会:靉光の実像を求めて─「戦争犠牲画家」と「抵抗の画家」
江川佳秀(徳島県立近代美術館 学芸課長)
2007年7月1日(日曜日)午後1時30分-
宮城県美術館アートホール
無料
不要
(「ぐりとぐらとなかまたち 山脇百合子絵本原画展」関連事業)
「ゆうこのキャベツぼうし」の絵本が完成するまでの、展示では見られないスケッチを鑑賞します。
作品鑑賞会:「ゆうこのキャベツぼうし」
宮城県美術館映像室
10歳以上
無料
電話にて受付中/先着順/各回とも定員20名
022-221-2111
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