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救急救命士は,県内各消防本部の救急自動車に乗務し,救急現場から病院への到着までの間,医師の指示のもとに応急手当や救急救命処置を行っています。
これまで,救急救命士には,気道確保(呼吸のための空気の通り道を確保すること)の方法として,「ラリンゲアルマスク」や「食道閉鎖式エアウェイ」の使用が認められていました。平成16年7月から,気管内チューブを用いた「気管挿管」という方法も認められ,患者さんの命を救うための選択肢が広がりました。
県内では,240名の救急救命士が,宮城県メディカルコントロール協議会から気管挿管を行う能力を身につけた者として認定を受け,救急現場で活躍しております。
ラリンゲアルマスク
食道閉鎖式エアウェイ
気管内チューブ
気管挿管を行うには,医学的知識や高度な技術が必要です。このため,十分な研修を積んだ人でないと,救急救命士であっても,気管挿管を行うことは認められません。
気管挿管を行うための研修は,
に分かれています。病院で実習を受けられるのは,消防学校での講習の最後に行われる試験に合格した救急救命士だけです。消防学校での講習においては,シミュレーション実習を繰り返し行いますので,試験に合格する頃には,技術的にもかなり上達した十分な能力を持った者となっています。
下記の指定病院で手術を受ける患者さんの中で,全身麻酔をする患者さんの気管挿管を救急救命士がさせていただく場合があります。
救急救命士が気管挿管の実習を行う際には,前もって救急救命士と,救急救命士を指導する麻酔科の医師が患者さんのもとに伺い,気管挿管の実習について説明し,書面での同意を受けてから行います。実習に同意しなくても患者さんが不利益を受けることはありません。
救急現場で患者さんの気道を確保する方法として,必ずしも気管挿管が万能な訳ではなく,患者さんの容態によっては,気管挿管をしてはいけない場合もあります。しかし,その逆に気管挿管でないと気道を確保できず,患者さんの命を救えない場合もあります。
県では,救急現場で死に瀕している患者さんを1人でも多く救うことができるよう,気管挿管を行うことができる救急救命士の養成を更に進めていきたいと考えています。このためには,県民の皆様が,救急救命士が病院で実習を受けることに御理解・御協力くださることが不可欠です。
実習を受ける救急救命士及び指導する医師ともに,患者さんの身になって,誠意をもって説明と処置を行います。県民の皆様の実習への御理解と御協力をお願いいたします。
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