トップページ > くらし・環境 > ペット・動物 > 動物保護 > 傷病野生鳥獣救護の予備知識

掲載日:2023年5月12日

ここから本文です。

傷病野生鳥獣救護の予備知識

救護・対応へご理解願います

近年、進み続ける都市開発に伴い、野生鳥獣の生活環境も変化し、さまざまな建築物や車輌等によって負傷する野生鳥獣たちが急増しています。
このように人為的被害によりケガをしたり、病気になってしまった野生鳥獣については、救護対象としております。

「野生鳥獣(動物)」とは?

当部が救護の対象としているものは、ケガや病気(カイセン病等を除く)をしている「野生鳥獣(動物)」です。
野生鳥獣とは、日本固有の自然界に生息する動物として、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」で規定された鳥や獣のことです。

ただし、次の動物は救護対象外です。

  1. 牛や鶏などの家畜
    ※所有者が存在または元々所有者が存在していたと見なされる動物は野生鳥獣ではありません。
  2. レース鳩
    ※通常レース鳩は脚に鳩レースに関する協会の「脚環」をつけています。
    「脚環」をつけている鳩を保護した場合は、下記のとおり、該当の協会に連絡をお願いします。
    • 脚環の記号『NIPPON〇〇〇〇(4桁数字)××××××(6桁数字)』がある場合
      日本伝書鳩協会(03-3801-2789)にお問い合わせください。
    • 脚環の記号『JPN〇〇(2桁数字)AA(ローマ字2桁)×××××(5桁数字)』がある場合
      日本鳩レース協会(0120-810-118、03-3822-4231)にお問い合わせください。
  3. 野良犬や野良猫、ペット
    最寄りの保健所にお問い合わせください。宮城県内の保健所一覧
  4. ハクビシン
    ※農林水産業や生活環境に被害を及ぼす「有害鳥獣捕獲の対象鳥獣」であるため、救護対象外としています。
  5. ヒナ
    ※ヒナは親鳥が育てるのが本来の姿であり、人の手では野生復帰が困難であるため、見つけてもそのままにしてください。
  6. 外来生物(外部サイトへのリンク)

これらを念頭において、傷病鳥獣の救護について、ご理解ご協力いただきますようお願いします。

傷ついた野生鳥獣を見つけたら

野生鳥獣は、生活の中で人間に触られることが無いため、捕まえようとすると(近づくだけでも)恐れて激しく抵抗します。
強引に捕まえようとすると、さらに傷付けたり、ストレスを与えてしまうこともあります。発見したら次のとおりに対応してください。

まずは、ケガの状況を確認してください。

たとえば

  • 出血が見られる。
  • 手足(羽)が動かない。または折れている。
  • 目を閉じたままである。等

ケガしていることが確認できた場合

当部森林管理班(022-275-9253)に連絡してください。
小鳥等で容易に捕獲できた場合は、段ボール等に入れて安静にさせてください。この場合、お湯を入れたペットボトル等、40℃程度に暖めたモノを一緒に入れることで保温され、衰弱を抑えられます。
※小型の鳥獣はとても可愛く映りますが、鋭いツメやキバ等を持っているため、不用意に触れないよう充分注意してください。

ケガ等を確認できない場合

一時的なショック状態や、軽い脳しんとうを起こしている場合があります。
無理に捕まえたりするとストレスを与え、衰弱する恐れがあるので、しばらくそのまま様子を見るようお願いします。なお、周囲に猫等が徘徊している場合は、近くの木等の比較的高い位置に移す等してください。

留鳥しているハクチョウを見つけたら

宮城県には毎年多くのハクチョウ等の渡り鳥が11月頃から飛来し、3月頃には北帰行します。

しかし、毎年春になっても県内各地の河川や沼で怪我などを理由に北帰行できないハクチョウは何羽かいます。

夏の暑さが心配だと思いますが、夏の間は日陰等に隠れ何年も夏を越しているハクチョウも県内にいます。

1羽だけで寂しいように見えますが、冬になればまた家族や仲間と合流します。

ハクチョウはペットではなく、野生の生き物なので人間に捕まることをひどく恐れてしまいます。

保護のため捕まえようとすると、かえってストレスで衰弱してしまいます。

無事に家族や仲間と合流できるように、刺激を与えず、温かく見守りましょう。

 

死亡している野生鳥獣を見つけたら

発見された野生鳥獣が既に死亡している場合は、その個体は土地管理者が「燃えるごみ」として廃棄していただきます。
各自治体の定めにより廃棄していだたくいくよう、皆様にご協力とご理解をお願いします。
※当部では、死亡個体の回収は行っておりません。

巣から落ちた鳥のヒナを見つけたら

ヒナを見つけたときの対応としては
そのままにしておく・近くの枝先に乗せてあげる・巣に戻す
ということがヒナにとっての最善の保護となります。

ヒナを見かけてもそのままにしておけば、じきに自力で飛んでいくか、親鳥がうまく誘導して巣に戻ります。しかし、「車にひかれそうだ」「ネコに襲われるかもしれない」と、心配な場合もあるでしょう。そのようなときは、近くに巣があれば巣に戻してあげ、巣が見つからなければ、近くの枝先に乗せてあげてください。

ピヨピヨ鳴いているヒナを目の前にして、「そのままにしておく」という対応を取るのは非情ともとれますし、勇気がいることです。鳥たちにとってどうするのが一番いいのか御理解いただき、ヒナたちを見守ってください

ご参照ください

ヒナを拾わないで!(内部リンク)

「見つけてもそのままに!ヒナを拾わないで!!(日本野鳥の会PRポスター)」(PDF:1,953KB)

野鳥がベランダや壁に巣を作ってしまったら・・・

子育てが始まると、巣の下にふん等が落ちますので、困る場所に巣作りが始まったら早めに取り除いて下さい。壊しても再び巣作りをする場合も何回か壊せばあきらめます。

タイミングを失ってしまった場合は、巣立ちの期間は短期間なので我慢してもらい、巣立ち後に巣を撤去するようお願いします。

傷病鳥獣の保護に当たっては、正しい知識と皆様のご協力が必要です。

お問い合わせ先

仙台地方振興事務所 林業振興部森林管理班

仙台市青葉区堤通雨宮町4-17
仙台合同庁舎内5階

電話番号:022-275-9253

ファックス番号:022-275-0364

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

information retrieval

このページに知りたい情報がない場合は