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近年、進み続ける都市開発に伴い、野生鳥獣の生活環境も変化し、さまざまな建築物や車輌等によって負傷する野生鳥獣たちが急増しています。
このように人為的被害によりケガをしたり、病気になってしまった野生鳥獣については、救護対象としております。
当部が救護の対象としているものは、ケガや病気(カイセン病等を除く)をしている「野生鳥獣(動物)」です。
野生鳥獣とは、日本固有の自然界に生息する動物として、「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」で規定された鳥や獣のことです。
ただし、次の動物は救護対象外です。
これらを念頭において、傷病鳥獣の救護について、ご理解ご協力いただきますようお願いします。
野生鳥獣は、生活の中で人間に触られることが無いため、捕まえようとすると(近づくだけでも)恐れて激しく抵抗します。
強引に捕まえようとすると、さらに傷付けたり、ストレスを与えてしまうこともあります。発見したら次のとおりに対応してください。
たとえば
当部森林管理班(022-275-9253)に連絡してください。
小鳥等で容易に捕獲できた場合は、段ボール等に入れて安静にさせてください。この場合、お湯を入れたペットボトル等、40℃程度に暖めたモノを一緒に入れることで保温され、衰弱を抑えられます。
※小型の鳥獣はとても可愛く映りますが、鋭いツメやキバ等を持っているため、不用意に触れないよう充分注意してください。
一時的なショック状態や、軽い脳しんとうを起こしている場合があります。
無理に捕まえたりするとストレスを与え、衰弱する恐れがあるので、しばらくそのまま様子を見るようお願いします。なお、周囲に猫等が徘徊している場合は、近くの木等の比較的高い位置に移す等してください。
宮城県には毎年多くのハクチョウ等の渡り鳥が11月頃から飛来し、3月頃には北帰行します。
しかし、毎年春になっても県内各地の河川や沼で怪我などを理由に北帰行できないハクチョウは何羽かいます。
夏の暑さが心配だと思いますが、夏の間は日陰等に隠れ何年も夏を越しているハクチョウも県内にいます。
1羽だけで寂しいように見えますが、冬になればまた家族や仲間と合流します。
ハクチョウはペットではなく、野生の生き物なので人間に捕まることをひどく恐れてしまいます。
保護のため捕まえようとすると、かえってストレスで衰弱してしまいます。
無事に家族や仲間と合流できるように、刺激を与えず、温かく見守りましょう。
発見された野生鳥獣が既に死亡している場合は、その個体は土地管理者が「燃えるごみ」として廃棄していただきます。
各自治体の定めにより廃棄していだたくいくよう、皆様にご協力とご理解をお願いします。
※当部では、死亡個体の回収は行っておりません。
ヒナを見つけたときの対応としては
そのままにしておく・近くの枝先に乗せてあげる・巣に戻す
ということがヒナにとっての最善の保護となります。
ヒナを見かけてもそのままにしておけば、じきに自力で飛んでいくか、親鳥がうまく誘導して巣に戻ります。しかし、「車にひかれそうだ」「ネコに襲われるかもしれない」と、心配な場合もあるでしょう。そのようなときは、近くに巣があれば巣に戻してあげ、巣が見つからなければ、近くの枝先に乗せてあげてください。
ピヨピヨ鳴いているヒナを目の前にして、「そのままにしておく」という対応を取るのは非情ともとれますし、勇気がいることです。鳥たちにとってどうするのが一番いいのか御理解いただき、ヒナたちを見守ってください。
ご参照ください
ヒナを拾わないで!(内部リンク)
「見つけてもそのままに!ヒナを拾わないで!!(日本野鳥の会PRポスター)」(PDF:1,953KB)
子育てが始まると、巣の下にふん等が落ちますので、困る場所に巣作りが始まったら早めに取り除いて下さい。壊しても再び巣作りをする場合も何回か壊せばあきらめます。
タイミングを失ってしまった場合は、巣立ちの期間は短期間なので我慢してもらい、巣立ち後に巣を撤去するようお願いします。
傷病鳥獣の保護に当たっては、正しい知識と皆様のご協力が必要です。
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