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本校電気科を修了後,電気関係の実務に就いているOB,OGの紹介ページです。本校が開校した1964年から現在に至るまでの,修了生の今を紹介します。
夕方まだ明るい時間に庭園内を案内していただきました。早坂専務の手元は、末端の仮設分電盤です。紅葉を照らす照明群の6回路に電気を供給しています。
ナイト照明全灯分の引込開閉器盤です。ここから先ほどの末端の仮設分電盤やほかの仮設分電盤にも電気を供給します。夕方17時に自動的に給電開始します。
先ほどの引込開閉器盤を時間制御するタイマー本体や試験的に手動で制御する切替スイッチ等が収められた操作盤。広大な庭園内の500灯を、タイマーでも手動スイッチでも、一斉点灯させることができます。
先日、本社ビルに伺った際は、管理職としてデスクワークをされていた早坂専務ですが、今日は腰道具をつけて電工モードです。現場と机上の両方はなかなかできることではありません。正に、二刀流ですね。
同じ専務の後ろ姿ですが、腰道具には、おなじみのドライバ、ペンチ、モンキーレンチ、電工レンチハンマー、コンベックス、スパナが見えます。見慣れない工具について尋ねてみたところ金切りばさみでした。
秋保天守閣自然ナイトミュージアムの開催2カ月前から設営が始まります。パンフレットの写真で分かる通り、照明デザイナーの表現しようとする、色彩や立体感を照明設備で電気工事会社が実現しています。
自然相手の照明なので嵐の後や紅葉や落葉の変化は毎日あるそうです。照明デザイナーの意図を正確に汲み取った早坂専務が、照明器具のルーバーやカバーの状態や照射角度を調整します。
早坂常務の調整前。これでも十分ライトアップされているように見えますが、どう変化するでしょう?
先ほどは幹が白く光っていたのに対して、紅葉に照明が程よく当たり、赤が際立って見えるようになりました。また、どこから見ても、光源がお客さんの目に眩しく見えないよう、照明器具の調整が行われます。
こちらは、オランダのアーティストの作品で不規則に飛び跳ねるLED電球です。細くて硬いステンレスワイヤを電球の導体として用いながら、駆動装置から動力を得て生き物のようにしなやかに動きます。
夜には、先ほどのワイヤーが全く見えなくなります。まるで生き物のように跳ねるLED電球だけが見え、幻想的な風景にお客さんも大喜びです。明るいうちでないと、駆動部やワイヤーの調整は困難です。
照明デザイナーの梅田かおり氏からの依頼で、足元を照らすフットライトのグローブや台座の秋保石の加工も電気工事用の工具を用いて手作りした逸品。庭園内の足元を明るく、おしゃれに照らしています。
池に浮かぶ木製の船を中心に、手前の松から後方の紅葉まできれいにライトアップされています。水面に映る船や紅葉も見ごたえがあります。一つ一つの照明に、照明デザイナーと電気工事士のワザを感じます。
取材を終え、早坂専務とのツーショットを梅田様に撮影していただき、良い記念となりました。また、ナイトミュージアムの来場者は、一昨年に3万人を超え、毎年多くの方が訪れています。
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