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「にこにこベリー」は,平成29年に品種登録出願した宮城県育成イチゴ新品種です。
年内早出し栽培に適し,クリスマスシーズンにケーキのデコレーションとして最適なサイズのイチゴが収穫でき,全体の収量も多い品種です。また,果実は円錐形で果皮に光沢があり,果肉まで赤く,甘みと酸味のバランスがよく,とてもおいしいイチゴです。
「にこにこベリー」は,平成30年に試験栽培として16戸の生産者が作付けしたところ,「とちおとめ」,「もういっこ」より10a当たりの収量が多く,大玉率は「とちおとめ」と同等という実績が得られました。平成30年秋より(公社)みやぎ農業振興公社から親株販売が始まり,県内全域で作付けが開始されました。宮城県では,さらに「にこにこベリー」の作付拡大を推進するため,さまざまな方面から取組を行っています。
生産者への生産振興としては,栽培マニュアルの作成と配布,県内4か所の展示ほ設置と月1回程度の巡回,年間通しての栽培研修会などの開催により,技術支援を行っているほか,安定生産技術の確立に向け,引き続き研究を推進しています。
販売戦略としては,ケーキにも適する品種であるため,実需者及び一般消費者向けのお披露目会やよりたくさんの消費者の方々に知ってもらうための飲食店フェアの開催,情報誌等への掲載などを行っています。
令和元年から生産が本格的にスタートし,約5haで作付けされています。令和2年は約10haの作付けが計画されています。更なる面積拡大を目指し,実需者及び消費者に長く愛される「にこにこベリー」になれるようにこれからも県一丸となって取組を行っていきます。
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