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水田の高度利用による飼料用稲-麦二毛作(PDF:206KB)
草地飼料部 草地飼料チーム Tel:0229-72-3101
本県の牧草や飼料用トウモロコシの栽培面積は減少傾向にありますが,飼料用稲(稲ホールクロップサイレージや飼料米)への取り組みは,機械化体系の開発や支援制度の充実により拡大しています。そこで,飼料用稲の後作に飼料用麦を作付けする二毛作体系の確立を目指し,稲ホールクロップサイレージ専用収穫機に適した麦品種の選定や,サイレージ品質を検討しました。
飼料用麦は10月中旬の播種,5月中の収穫が可能なので,飼料用稲の後作としての導入が可能であり,水田を高度に活用した自給飼料の増産が実現できます(図)。
根雪期間が約60日の畜産試験場試験ほ場(大崎市岩出山)での4年間の試験結果からは,六条大麦の「シュンライ」が早晩性や対倒伏性などの生育特性,及び収量性に優れていました(表)。
予乾をしないダイレクト方式の収穫体系で調製したサイレージは,高水分ですが,良好な乳酸発酵を長期間保ち,6ヶ月間の保管後においても高品質のままでした。
図 飼料用稲-麦二毛作栽培体系例
表 品種比較試験結果(4ヶ年平均)
二条大麦は雪腐れに弱い品種が多いため,根雪期間の長い地域では利用できません。また,コンバイン型の専用収穫機では,稈長の高いライ小麦や倒伏しやすいライ麦は作業性が悪くなります。ダイレクト収穫体系のサイレージは,水分70%以上で二次発酵しやすいため,開封後は速やかに給与する必要があります。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第90号(平成27年発行)「水田の高度利用による飼料用稲-麦二毛作による飼料生産」をご覧ください。普及に移す技術
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