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掲載日:2017年3月16日

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船尻地区農地海岸復旧工事に係る現地研修会の開催

気仙沼市唐桑町中井地内に位置する農地海岸船尻地区において、資材及び機械運搬に伴い、ケーブルクレーンを使用し工事を行うため、南三陸支所内の若手職員12名の技術向上を目的として現地研修会を開催しました。

研修会日程

  • 日時:平成29年2月16日 14時00分~15時00分
  • 現場:気仙沼市唐桑町中井地内
  • 参加者:南三陸支所職員12名

農地海岸船尻地区は、平成23年東北地方太平洋沖地震災害により被災し、その後、平成25年及び平成28年の波浪においても被災し、早急な復旧が必要な地区です。本地区は、三陸海岸特有の急傾斜の断崖下に築造されているため、現地に下る道路も無く、さらに太平洋外洋側に面していることもあり、波浪時は波が高い現場です。大変厳しい条件下での施工となりますが、この条件下でも安全に工事を進める必要があります。

工事概要

海岸堤防復旧工 ΣL=127.4m

  • 平成23年被災堤防 堤防嵩上げ復旧工 L=107.3m
    船揚場嵩上げ復旧工 L=20.1m
    仮設ケーブルクレーン工 L=55.2m
  • 平成25年被災 堤防復旧工 L=18.4m
  • 平成28年被災 堤防復旧工 L=18.0m
船尻農地海岸防潮堤破損の様子その1
現場の様子1
船尻農地海岸防潮堤破損の様子2
現場の様子2

ケーブルクレーンについて

ケーブルクレーン(索道)は、空中に架け渡したワイヤーロープに搬器を懸垂して荷物を運搬する施設です。山の麓から山頂や中腹にワイヤーロープを渡し、道路等を建設しなくても狭隘で急峻な場所で安全・迅速、かつ効率的に資材及び機械運搬やコンクリート打設を行えます。

利点としては、以下のものが挙げられます。

  1. 地形に左右されず資材の運搬を行える。
  2. 現場の形状を等しく変える必要が無いので環境に対するインパクトが小さい。
    (起点・終点でのアンカーの設置や軌道上の伐採は必要となる場合があります)
  3. 資材等の運搬が迅速に行える。

深い山々に覆われた我が国では、まさにうってつけの運搬手段といえ、土砂災害の復旧工事や道路工事、ダム工事、林業等で広く用いられている工法となっています。


ケーブルクレーン図面

ケーブルクレーン写真

現在、3月下旬からケーブルクレーンを設置し、被災した堤防の復旧工事を始められるよう準備している段階です。工事は、平成29年8月31日までの期間で行う予定としています。

今回の研修会に参加した職員からは、「現場条件に最適な機種・工法を選択している。創意工夫を感じる活用事例だ。」や「施工計画に安全性・経済性への配慮が感じられる。」等の意見があり、大変有意義な研修会となりました。

船尻海岸:当支所職員による視察の様子その1
研修会の様子1
船尻海岸:当支所職員による視察の様子その2
研修会の様子2

お問い合わせ先

気仙沼地方振興事務所 農業農村整備部農村整備第一班

気仙沼市赤岩杉ノ沢47-6
気仙沼合同庁舎3階

電話番号:0226-25-8592

ファックス番号:0226-22-1608

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