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この資料は、財団法人河川環境管理財団が警察庁資料や報道資料より作成したものの抜粋です。
水難事故の現状がどうなっているか知ることで、川で遊ぶときに注意しなければいけないことがきっと見えてくるはずです。
それでは、見てみましょう。
なお、作成にあたっては国土交通省さんから資料の提供をうけました。国土交通省さん、資料をまとめた財団法人河川環境管理財団さん、データの提供をした警察庁さんや報道機関の皆様に深く感謝申し上げます。
警察庁は毎年7月に前年に発生した水難事故の概要を発表しています。
このグラフは河川以外の海、湖沼、プール等を含んだ事故の発生件数とそのうちの死者数を表したものです。
昭和50年代に比べると総数、子どもともに減少してきていますが、ここ数年は発生件数、死者数ともに横ばいです。
「事故が減っている大きな理由は、川に近づく人が減ったこと」と考察されています。
警察庁の資料をもとに、ここ10年ほどの場所別の水死者数の推移を描いたものです。
総数では川より海での死者数が多くなっています。
警察庁の資料をもとに、ここ10年ほどの場所別の水死者数の推移を描いたものです。
総数では川より海での死者数が「子どもについてみると海より川での死者数のほうが多い」ことがわかります。
場所別の水死者数を円グラフで表示したものです。
平成18年と19年を比較すると河川での子どもの死者数が大きく増加しているのがわかります。
何をしていて事故にあったかを示したグラフです。
これは河川以外も含んだ事故件数を示しています。
総数で見ると魚取り、釣りなどの時の事故が多いですが、子どもだけ見ると水遊び中の事故が多いことがわかります。
事故の発生件数を月別、行動別に示したグラフです。
事故の発生時期を見ると7月、8月に顕著に多いことがわかります。
川遊び、遊泳をしての事故が多いことから、川へ行く絶対数が増加することが原因と想定されます。
5月に多いのは、ゴールデンウィークのほか、北国方面での融雪出水時の事故が想定されています。
「夏場の川遊びの時の事故は必ずしも子どものみの時ではなく、むしろ大人同伴の事故が多くなっています」。
事故の発生時間帯を示したグラフです。
午後は川へでている人の絶対数が多いことが想定されますが、「特に午後2時から4時というのは魔の時間帯として、特に気をつける時間帯として知られている」そうです。
全データの中から、構造物に関連があると読み取れるデータを整理したものです。
必ずしも事故原因を示したものではありません。
当該構造物周辺で遊んでいたなど、記述から読み取ったものです。
取水堰、頭首工周辺での事故が多くなっています。
行動区分別に事故件数を整理したものです。
赤色棒グラフは、水難救助活動中に二次災害が発生した件数を示しています。
大人同伴で川遊びをしていて、ひとたび事故が起きると、「三分の一のケースで同伴していた大人、あるいは近くにいた大人が二次災害に巻き込まれ、しかも約80%の確率で重体・死亡・行方不明」となっています。
無我夢中になって子どもを救おうとする結果、三分の一の確率で自分が犠牲になるということであり、無防備な同伴は危険であるということをデータは示しています。
同伴者自身がいざというときに何をすべきか想定し、ライフジャケットその他の準備をしておく必要があります。
最後まで読まれた方、どのような印象を抱いたでしょうか??このデータに川で遊ぶときに注意しなければいけないことのヒントがあるように思います。
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