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宮城県が19年度に公共用水域中の環境ホルモンについて行った調査結果の概要は、次のとおりです。
平成10年度から平成14年度に実施した環境ホルモン作用が疑われている物質の環境汚染状況調査の結果から、雄のメダカの精巣に卵を形成する環境ホルモン作用が確認されているノニルフェノールが予測無影響濃度※を超えた6河川を対象にアルキルフェノール類等の詳細調査を実施しました。
※予測無影響濃度:魚類への環境ホルモンの作用影響がないと考えられる濃度として、環境省が提示している濃度。
ノニルフェノール(0.608μg/L)、4-t-オクチルフェノール(0.992μg/L)、ビスフェノールA(24.7μg/L)
大川(館山大橋)、吉田川(二子屋橋)、砂押川(多賀城堰)、白石川(船岡大橋)、増田川(毘沙門橋)、五間堀川(矢ノ目橋)
アルキルフェノール類 4物質(4-t-ブチルフェノール、4-t-オクチルフェノール、4-n-オクチルフェノール、ノニルフェノール)、ビスフェノールA
ノニルフェノールは全ての河川で検出され、砂押川で最大値0.32μg/L、ビスフェノールAは白石川以外の5河川で検出され、増田川で最大値0.02μg/Lを示したが、いずれも予測無影響濃度以下でした。
なお、4-t-ブチルフェノール、4-t-オクチルフェノール及び4-n-オクチルフェノールは検出されませんでした。
ノニルフェノールは砂押川、増田川で検出され、増田川で最大値8.6μg/kg、ビスフェノールAは砂押川、増田川、五間堀川で検出され、増田川で最大値10μg/kgを示しました。
なお、4-t-ブチルフェノール、4-t-オクチルフェノール及び4-n-オクチルフェノールは検出されませんでした。
物質名 | 最大値 [μg/L] |
検出状況 | 各河川における調査結果[μg/L] | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
検出数/検体数 | 検出 河川数 |
大川 | 吉田川 | 砂押川 | 白石川 | 増田川 | 五間堀川 | |||
アルキルフェノール類 | ノニルフェノール | 0.32 | 10/12 | 6 | ND~0.17 | 0.03~0.06 | 0.13~0.32 | 0.07 | ND~0.09 | 0.06~0.07 |
4-t-オクチルフェノール | ND | 0/8 | 0 | - | ND | ND | ND | ND | ND | |
4-n-オクチルフェノール | ND | 0/8 | 0 | - | ND | ND | ND | ND | ND | |
4-t-フ゛チルフェノール | ND | 0/5 | 0 | - | ND | ND | ND | ND | ND | |
ヒ゛スフェノールA | 0.02 | 6/12 | 5 | ND~0.01 | ND~0.01 | 0.01 | ND | ND~0.02 | ND~0.01 |
※検出下限値:0.01μg/L(ノニルフェノール0.03μg/L)
※NDとは、検出下限値未満をいう。
物質名 | 最大値 [μg/kg] |
検出状況 [検出数/検体数] |
各河川における調査結果[μg/kg] | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
大川 | 吉田川 | 砂押川 | 白石川 | 増田川 | 五間堀川 | ||||
アルキルフェノール類 | ノニルフェノール | 8.6 | 2/6 | ND | ND | 3.4 | ND | 8.6 | ND |
4-t-オクチルフェノール | ND | 0/5 | - | ND | ND | ND | ND | ND | |
4-n-オクチルフェノール | ND | 0/5 | - | ND | ND | ND | ND | ND | |
4-t-フ゛チルフェノール | ND | 0/5 | - | ND | ND | ND | ND | ND | |
ビスフェノールA | 10 | 3/6 | ND | ND | 1.2 | ND | 10 | 4.2 | |
水分(%) 強熱減量(%) |
12 2.9 |
21 2.2 |
32 4.1 |
5.4 1.0 |
27 3.6 |
16 1.7 |
※検出下限値:1.0μg/kg(ノニルフェノール3.0μg/kg)
※NDとは、検出下限値未満をいう。
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