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会期: | 2015年1月31日(土曜日)–3月22日(日曜日) |
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休館: | 月曜日 |
料金: | 一般1,000円(900円),学生800円(700円),小・中学生,高校生400円(300円) ( )内は20名以上の団体料金 |
主催: | 宮城県美術館,読売新聞社,美術館連絡協議会,ミヤギテレビ |
協賛: | ライオン,清水建設,大日本印刷,損保ジャパン日本興亜 |
助成: | 芸術文化振興基金 |
仙台市出身の針生一郎(1925-2010)は、文芸評論から出発しましたが、1950年代に刊行された雑誌『美術批評』に芸術論や展覧会評を寄稿して注目され、中原佑介、東野芳明とともに“美術評論の御三家” と呼ばれる存在となりました。戦後、美術が自律した芸術表現として純粋性の追求に向かう潮流の中で、針生は一貫して「社会と人間」という視点をもって、作家たちの表現行為と作品を批評してきました。そして、行動する評論家として、晩年までさまざまな文化運動にも関わり続けました。
現実を見据え、そこに前衛としての芸術家の在り方と創作の意義を問い続けた針生の思想と活動は、敗戦から今日に至る日本の美術史に、ひとつの地下水脈を形成してきたといえましょう。この展覧会では、主に1950~70年代に針生が関わった芸術運動や展覧会に焦点をあて、著書『わが愛憎の画家たち』などで論評した作家と作品を紹介し、ひとりの評論家の視線を通して戦後美術史を再読します。
主な出品作家:
岡本太郎、香月泰男、鶴岡政男、山下菊二、河原温、勅使河原宏、池田龍雄、中村宏、小山田二郎、斎藤義重、桂ゆき、今井俊満、菅井汲、山口勝弘、篠原有司男、赤瀬川原平、高松次郎、立石紘一、岡本信治郎、菊畑茂久馬、宮城輝夫、丸木位里・俊、横山操、中村正義、片岡球子、朝倉摂、粟津潔、磯崎新 ほか
ラインハルト・サビエ
《壁の痕跡すら読みとる人間の知恵―死の国の馬たちに囲まれた針生一郎氏像》
(三枚のうちの中央)
1997年
個人蔵
岡本太郎 《重工業》
1949年
川崎市岡本太郎美術館
山下菊二 《あけぼの村物語》
1953年
東京国立近代美術館
勅使河原宏 《昼食》
1953年
一般財団法人 草月会(撮影:内田芳孝)
斎藤義重 《鬼》
1957年
神奈川県立近代美術館
丸木位里・俊 《原爆の図 幽霊》
1950年
原爆の図丸木美術館
立石紘一 《哀愁列車》
1964年
高松市美術館
映画上映会
上映作品: |
『日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男』 |
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日時: | 1月31日(土曜日),2月22日(日曜日) 各日とも午後1時半~ |
会場: | アートホール(入場無料) |
上映作品: |
『9.11-8.15 日本心中』 |
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日時: | 2月1日(日曜日),2月21日(土曜日) 各日とも午後1時半~ |
会場: | アートホール(入場無料) |
講師: | 池田龍雄氏(画家) |
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演題: | 戦後からの出発-日本の前衛芸術家たち |
日時: | 3月1日(日曜日) 午後1時半~ |
会場: |
アートホール(聴講無料) |
講師: | 光田由里氏(美術評論家) |
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演題: | 批評の英雄時代-戦後美術と戦後批評の成立 |
日時: | 3月8日(日曜日) 午後1時半~ |
会場: |
アートホール(聴講無料) |
講師: | 椹木野衣氏(美術評論家・多摩美術大学教授) |
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演題: | 美術批評の現在進行形 |
日時: | 3月15日(日曜日) 午後1時半~ |
会場: |
アートホール(聴講無料) |
講師: | 沢山遼氏(美術評論家) |
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演題: | 批評の闘争/事物の思考-針生一郎を読む |
日時: | 3月22日(日曜日) 午後1時半~ |
会場: |
アートホール(聴講無料) |
まちなか美術講座:「美術評論家針生一郎が見た戦後美術」
講師: | 三上満良(当館副館長) |
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日時: | 2月7日(土曜日) 午後1時~ |
会場: | 東北工業大学一番町ロビー4階ホール |
料金: | 無料 |
お申し込み: | 不要 |
平成26年度まちなか美術講座 |
講師: | 当館学芸員 |
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日時: | 2月11日(水・祝) 午後2時~ |
2月28日(土曜日) 午後2時~ | |
会場: | 2階展示室入口に集合 |
お申し込み: | お申込みは不要ですが、特別展観覧券が必要です。 |
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