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2013年11月2日(土曜日)–12月23日(月・祝)
月曜日(ただし11月4日,12月23日は開館)、11月5日
一般1,000円(900円),学生800円(700円),小・中学生,高校生300円(200円)
( )内は20名以上の団体料金
宮城県美術館,NHK仙台放送局,NHKプラネット東北,河北新報社
仙台市教育委員会,TBC東北放送,仙台放送,ミヤギテレビ,KHB東日本放送,Date fm
芸術文化振興基金
2013(平成25)年は、洲之内徹(1913-1987)が生まれてちょうど100年目にあたります。愛媛県松山市に生まれた洲之内は、小説家、田村泰次郎から引き継いだ現代画廊で、個性あふれる数多くの作家を紹介しました。また『芸術新潮』誌上に14年の間「気まぐれ美術館」を連載し、その独特の語り口は多くの熱心な読者を獲得し好評を博しました。
洲之内が最後まで手放さなかった「洲之内コレクション」は宮城県美術館に収蔵されています。本展では、このうちの半数をこえる作品のほか、彼の著作の中で語られた作品、現代画廊の初期や洲之内が引き継いだ後の作家の作品など、総数約190点と関係資料によって、洲之内徹と美術との関わりをあらためて見直します。このことは昭和を生きた一人の人間の足跡を通じ、戦後の新しい近代美術史像が生成される過程のひとこまを垣間見るとともに、なぜ人はかくも美術に愛着をもつのかという問いに思いをはせることになるでしょう。
※会期中展示替えを行います。
洲之内は、1959年、作家の田村泰次郎が始めた現代画廊に入社。この時期画廊では、内外の新進作家を紹介しました。それらの作家の一部と画廊の活動を紹介します。
出品作家:
カレル・アペル,フランコ・アセット,吉原治良,堂本尚郎
1961年、洲之内は現代画廊を引き継ぎ、萬鉄五郎、藤牧義夫らを紹介し日本の近代美術史が形成されてゆく一翼をにないました。ここではその代表的な作家を紹介します。
出品作家:
靉光,佐藤哲三,林倭衛,藤牧義夫,松本竣介,吉岡憲,萬鉄五郎,佐藤清三郎,上野山清貢,小野幸吉,長谷川潾二郎
林倭衛 《出獄の日のO氏》 1919年 長野県信濃美術館
藤牧義夫 《隅田川両岸画巻 No.2》(部分) 東京都現代美術館
※前期のみ展示されます。
松本竣介 《ニコライ堂》 1941年頃 宮城県美術館
吉岡憲 《笛吹き》 1943年 信濃デッサン館
洲之内は現代画廊を舞台として300回近い展覧会を開催しました。そのなかで、同時代の多くの個性豊かな才能も紹介し続けましたが、それらの作家の一部を紹介します。
出品作家:
喜多村知,木下晋,坂下広吉,松田正平,峰村リツ子,みよし,森田英二,小野隆生,田畑あきら子,海老原友忠,ミリヤーナ・マオドゥシュ,マドハット・カケイ
木下晋 《赤い帽子の麗子》 1977年 宮城県美術館
ここでは、洲之内が惚れ込んで影響を受けた作家や、自身のエッセイに取り上げた作家など、洲之内ゆかりの作家の作品を紹介します。
出品作家:
千家元麿,曹良奎,鳥海青児,長谷川利行,村山槐多,四方田草炎,寺田政明,麻生三郎,今西中通,海老原喜之助,岡鹿之助,加藤太郎,小泉清,中村彝,野田英夫,朝井閑右衛門,林武,前田寛治,原精一,木村荘八
村山槐多 《裸婦》 1914-15年 町立久万美術館
前田寛治 《赤い帽子の女》 1925年 新潟県立近代美術館・万代島美術館
洲之内の故郷である松山を、洲之内は愛憎相混じる思いをしばしば語り文章にも書いてきました。ここでは、松山を中心に交流をもった作家たちを紹介します。
出品作家:
古茂田守介,古茂田公雄,伊丹万作,重松鶴之助,柳瀬正夢,森堯茂,岡本鉄四郎,三輪田俊助,田中坦三
古茂田守介 《コモちゃんの食卓》 個人蔵
「洲之内徹の遺したもの」
大倉 宏(美術評論家)
11月24日(日曜日)午後2時–
アート・ホール
無料お申し込み:不要
和田浩一(当館学芸員)
12月7日(土曜日)午後1時–2時30分
東北工業大学一番町 ロビー4階ホール
無料
不要
詳しくはこちら 平成25年度まちなか美術講座
当館学芸員
2階展示室入口に集合
お申込みは不要ですが、特別展観覧券が必要です。
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