県有林の現況について

（1）県有林の位置

県有林は県内24市町村に所在しています。そのうち県が土地を所有する県営林は仙台市近郊の宮城・黒川両郡で面積の約半数を占めています。また、栗原市には一団地としては最大規模（面積935ヘクタール）の一桧山（いっぴつやま）県有林があります。
地上権設定地の県行造林は北上山系の登米市・本吉郡、奥羽山系の栗原市・大崎市・加美郡及び白石市、阿武隈山系の伊具郡に多く所在しています。

（2）県有林の面積

県有林の総面積は12,591ヘクタール（第11次県有林経営計画書（平成28～32年度）より：平成28年4月1日現在）で、これは民有林総面積の約4.4パーセントを占めています。経営区分別にみると、県営林が5,242ヘクタール（42パーセント）、県行造林7,349ヘクタール（58パーセント）となっています。

（3）県有林の林況

県有林の資源状況は,針葉樹林が総面積の85パーセントを占め,広葉樹林が15パーセントとなっています。針葉樹については,スギ・アカマツが大部分で,このほかはカラマツ・ヒノキ等となっています。
これらの森林の齢級構成をみると,7齢級以下の要保育対象林分が14パーセントを占めていますが,年々資源が充実してきたため,平成13年度から主伐を含めた林産物の売払いを行っています。（県有林林産物売払いについてへ）
一方,栗原市花山の一桧山県有林内には,樹齢100年を越える広葉樹林も多く存在しており,自然度が高く学術的に貴重な森林のため,県自然環境保全地域特別地区に指定されています。

石巻市スギ間伐実施林