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東日本大震災で被災した水産技術総合センター種苗生産施設は,七ヶ浜町松ヶ浜地区に場所を移して新築工事を行っておりました。
この施設は,アワビの稚貝やヒラメの稚魚を生産・飼育する施設です。
本工事は平成27年11月に完成しました。
全体の配置図と各建物の写真は次のとおりです。
画像の左は種苗生産施設のうち,屋内アワビ採苗飼育棟(写真中央の建物)の外観です。
右は配置図及び赤色矢印が撮影位置になります。
上の写真は屋内アワビ採苗飼育棟の建物内の状況です。
水槽の水温調整だけでなく,遮光カーテンで太陽光量も調整してアワビを飼育する施設となっております。
10m巡流水槽
FRP製内面アクリルキャスト板長円型 寸法L10,230×W2,230×H940mm 実容量11立方メートル×5台
20m巡流水槽
FRP製内面アクリルキャスト板長円型 寸法L20,230×W2,230×H940mm 実容量23立方メートル×5台
こちらの写真は取水ろ過ポンプ棟の外観写真です。
アワビやヒラメを育成するために欠かせない取水ポンプ及びろ過装置が設置されております。
取水ポンプ及びろ過装置の主な仕様は次のとおりです。
海水用樹脂製渦巻ポンプ 150A×100A×4,500L/min×23m
4台ロータリー運転(最大3台同時運転)
FRP製自動逆洗砂ろ過機 逆洗水事故保有型,ゲルコート仕上×12台
処理能力 66.7立方メートル/hr(ろ過速度 7.3立方メートル/hr)
寸法Φ3,400mm H5,660mm(1台あたり)
こちらは倉庫兼電気室棟の外観です。
この建物は3階構造となっており,1~2階部分は各資材を保管するための倉庫となっております。
受変電設備及び非常用発電設備は津波による浸水を避けるため,3階に配置しました。
写真は非常用発電設備と受変電設備の外観です。
非常用発電設備は停電となった場合,自動的に発電を開始し,アワビやヒラメの飼育に必要なポンプ等に送電を行います。
受変電設備及び発電設備の主な仕様は次のとおりです。
キュービクル(5面,重耐塩塗装仕上)
トランス 3Φ3W 500kVA 6,600/210V×1台,1Φ3W 100kVA 6,600/210-105V×1台
3Φ3W200V 250kVA,水冷4サイクルディーゼル機関
燃料槽容量980L(軽油)
重耐塩塗装仕上(発電機,燃料槽)
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