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水稲(箱育苗)高密度播種における初期病害虫防除法の比較(PDF:215KB)
作物保護部 病害チーム
TEL : 0229-26-5107
近年,播種量を通常よりも多くすることで,使用する育苗箱枚数を削減できる高密度播種が生産現場で取り入れられています。しかし,使用苗箱数が少なくなることは,10当たりに投入される箱施用剤の量も従前より少なくなり,初期病害虫の発生リスクが高まる可能性が考えられます。このため,高密度播種苗と様々な栽植密度や薬剤施用方法を組合せて,初期病害虫であるいもち病とイネドロオイムシの発生状況を確認しました。
高密度播種において,育苗箱施用剤を箱施用した際の葉いもち対する防除効果は,標準量播種に箱施用したものに比べ,明らかに葉いもちの抑制効果は劣りました(図1,表1)。一方,側条施用した場合は,箱施用したものに比べ効果は勝りますが,標準量播種で箱施用,側条施用したものに比べるとやや劣りました(図1,表1)。また,イネドロオイムシに対する防除効果は,箱施用と側条施用のいずれも効果が認められますが,側条施用は箱施用に比べてやや効果が劣りました。(図2,表1)
今回の成果は,平成30年に古川農業試験場内で「ひとめぼれ」を用いて行いました。箱施用剤,側条施用剤ともクロラントラニリプロール・プロベナゾール粒剤(「Dr.オリゼフェルテラ粒剤」)を使用しました。箱施用剤は移植当日(5月15日)に規定量(50g/箱)散布し,側条施用についても移植当日(5月15日)側条施薬機を用い規定量(1kg/10a)を目標に散布しました。栽植密度は慣行を73株/坪,疎植を36株/坪として移植しました。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第94号(平成31年4月発行)「高密度播種における初期病害虫防除法の比較」をご覧ください。
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