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露地電照栽培による需要期安定出荷が可能な夏秋小ギク品種(PDF:157KB)
夏秋期の露地小ギク栽培では,気象条件等によって開花期が変動し,8月盆と9月彼岸の物日需要に対応し安定して出荷することが困難な場合があります。そこで,近年,夏秋小ギクの安定生産技術として確立されつつある露地電照栽培を宮城県にも導入するため,宮城県の気象条件に適した品種と消灯後の到花日数を明らかにしました。
平成28年及び平成29年の2年間調査した結果,露地小ギク栽培において,電照による開花制御で需要期出荷が可能な品種は,8月出し作型では「はるか」(黄),「すばる」(黄),「精こまき」(黄),「精かのか」(白),「精ちぐさ」(赤)であり(表1),9月出し作型では「精こまき」(黄),「精いちき」(黄),「精かのか」(白),「精ちぐさ」(赤)である(表2)ことが分かりました。
また,需要期出荷のための消灯日は,各品種の消灯後の到花日数を出荷したい時期から逆算して決定します。各作型における到花日数は以下のとおりです(表1,表2)。
電照は挿し芽時から行い,75Wの白熱電球を使用し,3m×3m間隔,畝面から1.8mまでの高さに設置するのが望ましい。また,電照時間は午後10時から午前3時までの5時間電照とします。さらに,この成果は宮城県農業・園芸総合研究所(名取市)で行った試験結果をまとめたものです。到花日数については,地域によって若干異なりますので,栽培地域ごとに確認が必要です。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第94号(平成31年4月発行)「露地電照栽培による需要期安定出荷が可能な夏秋小ギク品種」をご覧ください。
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