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園芸環境部 病害チーム
TEL:022-383-8125
ナシの栽培現地で問題となっている黒星病の抑制には,効果の高い化学農薬の散布が不可欠ですが,薬剤耐性菌発生リスク等の理由から,新たな技術を組み合わせた効果的な防除体系の構築が必要となっています。そこで,本病に対し,第1次感染を抑制するための落葉処理技術の有効性について検討しました。
ナシ黒星病の第1次感染を抑制するため,ロータリー耕により落葉を土中にすき込むことで,効率的に落葉が処理されるとともに,翌年の子のう胞子の飛散数が抑制され(図1),果実における黒星病の発生も抑制されることが明らかとなりました(図2)。
また,落葉の処理法としては,ロータリー耕により落葉を土中にすき込むことのほか,落葉を土中へ埋め込んだり,落葉を粉砕することでも同等に子のう胞子の飛散が抑制されることから,栽培現地に適合した方法で落葉処理を実施することが可能です。
本試験で実施したロータリー耕は,約10cm深としました。また,落葉の処理法と子のう胞子飛散に関する試験は,農業・園芸総合研究所内の小型ハウスで実施しました。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第94号(平成31年4月発行)「落葉処理によるナシ黒星病被害軽減効果」をご覧ください。
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