ここから本文です。
作物栽培部 水稲チーム
TEL:0229-26-5108
平成28年に宮城県の奨励品種となった「だて正夢」は,炊飯米の味が良く,粘りがあり,食味は「ひとめぼれ」より優れます。また,「ひとめぼれ」より倒伏しにくく,冷害への強さは「ひとめぼれ」と同等です。これらの特性を活かし,収量を確保しながら品質の高い「だて正夢」を生産するための栽培法を確立しました。
「だて正夢」は,「ひとめぼれ」よりも茎数の増加が極めて緩やかで,葉色が濃く推移するという特徴があります(図)。
10a当たり540kgの収量を得るためには,平方メートル当たりの穂数350~400本,籾数3万~3万4千粒が目安となります。また,この適正籾数を実現することで,倒伏や登熟歩合の低下が起こりにくくなります。そのためには,土づくりを実践したうえで,基肥は「ひとめぼれ」並とし,5月中旬に坪当たり60~70株とやや密に移植します。表の生育量を目安として減数分裂期を中心に追肥を行うことで,玄米の品質が向上します。
図 「だて正夢」の生育イメージ
表 「だて正夢」の生育量の目安
ここで示した生育量の目安は,平成28~30年に古川農業試験場での栽培試験の結果によるものです。なお,「だて正夢」を作付けするためには事前の登録が必要となりますので,希望される方は最寄りの農業改良普及センターまたは県庁みやぎ米推進課までお問い合わせ下さい。
より詳しい内容は「普及に移す技術」第94号(平成31年4月発行)「水稲品種「だて正夢」の栽培法」をご覧ください。
お問い合わせ先
より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください
重要なお知らせ
こちらのページも読まれています
同じカテゴリから探す