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当支所が復興基盤総合整備事業(ほ場整備)を進める「大谷工区」(気仙沼地区)で、6月30日、気仙沼市立大谷中学校3年生(10名)が、水田や用水路の間で生きものの往来が可能となる「水田魚道」という装置を設置しました。
大谷中学校では、以前から大谷工区隣接地に学校田を設けて環境学習に利用してきましたが、ほ場整備による区画整理後、周囲の田んぼとの間に約2メートルの段差が生じてしまい、生きものの往来が難しくなってしまいました。そこで生きものたちが再び行き来出来るように学校田と工区内水路の間に水田魚道として約6メートルの角型U字溝を設置することにしました。
ポリエチレン製の角型U字溝は、構造上、凹凸状のくぼみが設けられており、ここに適量の土砂等が溜まることで生きものたちの隠れ家にもなります。また、仕切り板を挟み込むことで学校田から工区内水路へ流れ落ちる水流を緩やかにして生きものたちの往来を促すという加工を施(ほどこ)しました。
設置された「水田魚道」
法面部分の水流は、仕切り板で水圧が緩和され、少しずつ緩やかに流れ落ちていきます。柔らかな水流を実現したことで、水路側からの遡上も可能になりました。
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