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漁業について学ぶのはもちろん,船のエンジニアや港湾物流,海の生物環境,水産加工業など,水産関連事業に関する知識と技術を身に付けます。実際に「宮城丸」という実習船に乗り,海洋実習を行うのも大きな魅力です。その他にも水産加工品の販売実習や商品開発などの魚食文化を発信する活動や,海の環境問題を学ぶことにも力を入れています。
航海技術,機関工学,生物環境,フードビジネス,調理の5つの分野を1つにまとめた総合的な学科です。水産・海洋に関する学習を幅広く学習することができます。また,興味・関心及び進路希望により2年次から各分野を専門的に学習することができます。
食品を総合的にとらえ,食品全般に関する製造,栄養,環境,食の安全などについて幅広く学習します。また,食品の製造から加工,販売に至るまでの流通の仕組みやビジネスなど,食品産業全般についての学習をすることができます。
情報電子類型と海洋類型との分野を併せ持った学科で,コース選択により情報・電子または,海洋に関する学習をすることができます。
海洋総合科 航海技術類型(水産高等学校) | 情報海洋科(気仙沼向洋高等学校) |
水産に関する学科で学習する内容は,次の6つの分野に分類することができます。
(1)海洋漁業分野:漁業や船舶運航等に関する学習をします。
(2)海洋工学分野:船舶の機関や機械類等に関する学習をします。
(3)情報通信分野:無線・有線通信や情報処理等に関する学習をします。
(4)資源増殖分野:魚のふ化や育てる漁業等に関する学習をします。
(5)水産食品分野:缶詰や練物など水産食品を中心に食品等に関する学習をします。
(6)共通的な分野:ダイビングやマリンスポーツなど水産や海洋の各分野に共通する学習をします。
水産科には22科目の専門科目があり,学科ごとにその専門科目を組み合わせ,専門性を高められるように学習をしています。(※学校や学科によって設置科目は異なります)
水産海洋基礎 | 課題研究 | 総合実習 | 海洋情報技術 |
水産海洋科学 | 漁業 | 航海・計器 | 船舶運用 |
船用機関 | 機械設計工作 | 電気理論 | 移動体通信工学 |
海洋通信技術 | 資源増殖 | 海洋生物 | 海洋環境 |
小型船舶 | 食品製造 | 食品管理 | 水産流通 |
ダイビング | マリンスポーツ |
食品製造(気仙沼向洋高等学校) | 海上実習(水産高等学校) |
令和4年3月25日(金曜日)に新たな海洋総合実習船「宮城丸」の竣工されました。
大型電子チャートテーブルやWi-Fi環境でのICTを活用した学習もできます。操船や計器類操作等を行う航海実習や機関整備機械装置の運転等を行う機関実習,そしてマグロ延縄の海洋漁業実習等を行っております。数週間の航海もありますが,この経験があなたを自立へと導く良い機会になると思います。いざ,大海原へ!
学校や学科によって取得可能な資格は違いますが,以下のような水産に係る多くの取得を取得することが可能です。
[一例]○四級・五級海技士(航海・機関)筆記認定○第一級海上特殊無線技士○危険物取扱者○ボイラー技士○一級・二級小型船舶操縦士○日商ワープロ技能検定○一級潜水技術検定○ガス・アーク溶接○HACCP基本技能検定○潜水士○エンジン技術検定○食品技能検定○船舶局無線従事者証明書○栽培漁業検定○調理師○第四級海上無線通信士○漁業技術検定,等 |
学校や学科によって違いがありますが,卒業後すぐに水産業に就職する生徒が多い傾向ですが,最近では水産関係の大学校や専門学校等に進学して,専門性を高めるケースがみられます。また,大学の水産海洋系の学部では,水産に関する学科を卒業する生徒のための特別推薦枠や水産高校枠を設けているところがあり,これまでに合格した先輩も多くいることから,今後もこの制度の活用が期待されます。
[進学先]
(一例)東京海洋大学,東海大学,石巻専修大学,東北福祉大学,東北学院大学,,仙台大学八戸学院大学
高校卒業後,さらに水産に関する専門的な知識・技術を深め,海技士(航海・機関)や通信関係の資格取得などを取得したい方には,専攻科への進学の道が開けています。
海洋技術科航海コース,漁業科(2年課程)…水産高等学校,気仙沼向洋高等学校
海洋技術科機関コース(2年課程)…水産高等学校
無線科(1年課程)…気仙沼向洋高等学校
水産に関する学科が設置されているのは以下の2校です。
学校名をクリックすると学校のホームページにジャンプします。
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