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がん登録とは,がん患者のがんの罹患,転帰(※)その他の状況を把握し,分析する仕組みです。がんの罹患率や生存率など,がん対策の企画立案・評価にとって重要なデータを把握することができます。また,がん患者を含めた県民に対し,科学的根拠に基づく適切ながん検診・がん医療等を提供するために必要不可欠なものです。
「転帰」…病気の経過の行きついた結果(治癒,死亡など)のことです。
本県では,昭和34(1959)年から県内で本格的な地域がん登録事業を開始して以来,50年以上事業を実施してきました。その結果得られた資料は国際的にも高く評価されており,平成24(2012)年に国際がん登録協議会(IACR)総会において表彰(PNG:2,561KB)されました。
平成28年1月からは,がん登録等の推進に関する法律に基づき全国がん登録を実施しています。
これまでのがん登録では,医療機関からの届出と,医療機関の許可を得て,診療記録から情報を収集し登録を行っておりましたが,がん登録等の推進に関する法律が施行されたことにより,全ての病院と知事が指定した診療所にがん患者さんの罹患情報の届出が義務づけられ,宮城県がん登録室に届け出られることとなりました。
宮城県で突合・整理した罹患情報は国(国立がん研究センター)の全国がん登録データベースにおいて,再度,突合・整理され,また,市町村から人口動態調査として国にあがってきた死亡情報と突合・整理されます。
個人情報等の機微な情報も多く含まれるため,法律の中では,情報の保護等についての規定があり,全国がん登録情報等の適切な管理や目的外利用の禁止,秘密漏示等の罰則についても規定されています。
また,宮城県では,がん登録事業における個人情報の取扱いについて,国が定めた「全国がん登録における個人情報保護のための安全管理措置マニュアル」に基づき,宮城県がん登録管理事業個人情報等管理要領(PDF:491KB)を定め,個人の権利や利益が,個人情報の外部への漏洩や紛失等によって侵害されることがないよう厳格に対応しています。
収集データは,部外者の立ち入りが禁止された一室内で,施錠管理された状態で保管されており,データが入力されたコンピュータは外部と遮断されています。
個人が特定される形で,集計結果が公表されたり,研究結果が発表されることはありません。
法において,知事は,全国がん登録情報,都道府県がん情報又はこれらに係る特定匿名化情報を提供することができるとされています。
宮城県では,情報の提供に関する事務処理の明確化を行い,適切かつ円滑に実施できようことを目的に,国が定めた「全国がん登録 情報の提供マニュアル」に基づき,宮城県がん登録管理事業情報提供事務処理要領(PDF:536KB)を定め情報の提供を行うこととしております。
宮城県がん登録事業によって登録されたデータの集計・分析を行い,平成20から29年(2008-2017年)の宮城県におけるがんの状況と,昭和34年(1959年)以降のがんの動向を報告書としてとりまとめました。
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「全国がん登録」とは,日本でがんと診断されたすべての人のデータを,国で1つにまとめて集計・分析・管理する新しい仕組みです。この制度は2016(平成28)年1月から始まりました。
詳しくはサブページ「全国がん登録について」又は国立がん研究センターウエブページ「全国がん登録(外部サイトへリンク)」を御覧ください。
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