掲載日:2024年10月21日

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「みやぎ環境税」を活用した令和5年度事業実績

概要

県では、みやぎの豊かな環境を適切に保全し、次の世代へ引き継いでいくために、平成23年4月から「みやぎ環境税」を導入し、喫緊の環境課題の解決に向けたさまざまな取組を行っています。

「みやぎゼロカーボンチャレンジ2050 NOW OR NEVER!今しかない!」のスローガンの下、令和5年度には、60事業を実施しました。

令和6年10月8日開催「環境福祉委員会」配布資料(PDF:260KB)

県事業(視点ごとの主な事業)

【視点①】 脱炭素社会の推進(16事業/8億1222万円)

 家庭や事業所における二酸化炭素の削減

みやぎ二酸化炭素排出削減支援事業/3億932万円
  • 事務所の省エネ・再エネの設備導入や研究開発に対する補助

02 省エネ・再エネ設備の導入によるZEB化

スマートエネルギー住宅普及促進事業/ 3億7105万円
  • 住宅の太陽光発電システムなどの設備導入や省エネ改修への補助

【視点②】 森林の保全および機能強化(13事業/5億3927万円)

二酸化炭素の吸収など多面的機能を持つ森林や里山の管理・保全と森林資源の活用

チャレンジ!みやぎ500万本造林事業/9547万円
  • 花粉発生源対策の推進/低コスト再造林への補助

03 少花粉スギ苗木増産による植替えの推進

県産材利用サステナブル住宅普及促進事業/2億5058万円
  • 県産材を使用した木造住宅の新築・リフォームへの補助

【視点③】気候変動の影響への適応(11事業/4009万円)

気温や海水温の上昇など、気候変動の影響によって生じる被害の回避・軽減

気候変動に適応した農業技術の効果的な社会実装事業/803万円
  • 試験研究機関が開発した気候変動適応技術の生産者への社会実装の推進

03_agri 木質バイオマスボイラー活用の説明

閉鎖性水域水質保全事業/835万円
  • 釜房ダム貯水池の気候変動の影響による水質予測調査
地球温暖化に対応した作物病害虫管理技術の構築事業/262万円
  • 高温による被害拡大が懸念される作物病害虫に関する発病抑制技術等の開発

【視点④】生物多様性、自然・海洋環境の保全(14事業/1億730万円)

生物多様性を育む豊かな自然・海洋環境の保全・再生

野生鳥獣適正保護管理事業/1829万円 
  • 生息域拡大が著しい二ホンジカ・イノシシの捕獲による適正管理
  • 担い手確保に向けたハンター養成講座の実施

04 ハンターによるニホンジカの捕獲

湿地環境保全・利活用事業/2417万円 
  • 伊豆沼・内沼の自然再生や、水生植物園の整備などを通じたワイズユース※の推進

※湿地から得られる恵みを持続可能な形で利用すること

持続可能なみやぎの漁場環境づくり推進事業/210万円
  • 藻場造成(磯焼け対策)等への支援及びブルーカーボンの社会実装の推進

【視点⑤】 地域循環共生圏形成のための人材の充実(5事業/1206万円)

地域循環共生圏※の形成に向けた人材の育成や環境教育の充実

※地域資源を最大限活用しながら、自立・分散型社会の創造を目指す考え方

児童・生徒のための環境教育推進事業/140万円
  • 環境教育リーダーなどによる出前講座の実施

05 気候変動に関する出前講座

ルルブル・エコチャレンジ事業/215万円
  • 子どもの基本的生活習慣の定着促進
  • 節電などのエコ活動に関する環境教育の実施

市町村支援事業

みやぎ環境交付金事業(1事業/3億1470万円)

各市町村に「みやぎ環境交付金」を交付し、地域の環境課題の解決に向けた取組を支援しました。

メニュー選択型(35市町村)

7つの事業メニューに該当する取組を市町村が地域の実情に応じて選択し、実施する事業。

メニュー 主な事業

公共施設等におけるCO2削減対策

  • 庁舎内照明のLED化
  • 公用車へのEV、PHV率先導入

照明のLED化

  • 街路灯や道路照明灯など屋外照明のLED化

自然・海洋環境保全

  • 体験型環境教育や環境イベントの開催

  • 県民参加による環境保全活動や動植物生態調査の実施

野生鳥獣対策

  • 野生鳥獣捕獲の実施

  • 捕獲・防護設備の設置及び導入支援

環境緑化

  • 公共施設や学校の壁面緑化

再エネ・省エネ機器等導入支援

  • 住宅用太陽光発電設備や省エネ家電、エネファーム、高効率給湯器、電動車などの導入支援

気候変動の影響への適応

  • ハザードマップの作成

  • 田んぼダム推進に向けたロート型堰板の導入支援

 

市町村提案型(市町村)

メニュー選択型事業の複合的な取組、NPO等との連携・協働による取組、震災復興における環境に関する取組など、市町村が創意工夫して行う地域課題解決に向けた事業。

市町村 事業名
仙台市 家庭用除湿器等からのフロン回収体制構築に向けた実証事業
多賀城市 多賀城花いっぱいプロジェクト~万葉植物編~
大崎市 大崎市居久根ネイチャー・ポジティブ実証事業 
村田町 ソーラー照明及びPHV導入を契機としたCO2削減と防犯・防災対応能力向上事業

地球温暖化対策の成果

家庭用の太陽光発電システムやエネファーム(燃料電池)の導入、既存住宅の断熱改修,事業者用の再エネ・省エネ設備の導入などによる創エネ・省エネ効果と、森林整備による吸収効果により、23,098t-CO2の二酸化炭素を削減しました。

これは、平均的な家庭換算で、県全体の合計世帯数の約0.6%に相当する6,061世帯分の排出量と概ね同じです。

その他の成果

  • 降雨による山崩れの防止など、森林の働きを高めるため、70haの再造林や159haの間伐などの森林整備を実施しました。
  • 伊豆沼・内沼を以前の豊かな自然へ再生するため、水中に電気を流すボートなどを使ってオオクチバスの駆除を行いました。

 forest fish

  • 地域の生態系への影響や農林業被害を防ぐため、増えすぎたニホンジカを908頭、イノシシを3,924頭捕獲しました。
  • 県内56の小学校で環境に関する出前講座を実施しました。

環境創造基金の残高

みやぎ環境税は、課税目的に沿った事業のみに使用し,その使い道を明らかにするため、「環境創造基金」に積み立てて管理しています。令和5年度の基金の残高は、令和6年度以降の事業に引き続き活用していきます。

項目 金額
令和4年度末の残高 A  8億6122万円
令和5年度収入(税収・運用など) B 17億8436万円
令和5年度支出 C 18億2564万円

令和5年度末の残高 =A+(B-C)

 8億1993万円

(1万円未満は四捨五入)

関連リンク

「みやぎ環境税」を活用した取組

「みやぎ環境交付金」について(市町村対象)

みやぎゼロカーボンチャレンジ2050県民会議

みやぎゼロカーボンチャレンジ2050ポータルサイト

お問い合わせ先

環境政策課みやぎゼロカーボン推進班

宮城県仙台市青葉区本町三丁目8番1号13階北側

電話番号:022-211-2661

ファックス番号:022-211-2669

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