「みやぎ環境税」を活用した平成29年度事業実績
みやぎの豊かな環境を守り,さまざまな環境課題に対して取組む財源として,県では平成23年4月から「みやぎ環境税」を導入しています。平成29年度事業の一部を平成30年度に繰り越して実施していましたが,このたび全ての事業が完了しましたので,その内容についてお知らせします。
【事業成果(CO2削減効果)】
平成29年度事業では,家庭用の太陽光発電システムやエネファーム(燃料電池)の導入,既存住宅の断熱改修,事業者用の新エネルギー設備(太陽光発電・風力発電・バイオマス発電など)の導入等を支援することにより,省エネ効果として88,224t-CO2の二酸化炭素の排出抑制が見込まれます。平成28年度及び29年度の累計削減見込量は196,430t-CO2となり,平成28~令和2年度の5年間の削減見込量364,000t-CO2に対しては約54%の進捗となります。
1 県実施事業 51事業 1,454,493千円(環境税充当額)
視点1:低炭素社会の推進
- 「クリーンエネルギーみやぎ創造チャレンジ事業(PDF:649KB)」(32,004千円) 補助件数8件 -t-CO2
- 「新エネルギー設備導入支援事業(PDF:912KB)」(94,266千円) 補助件数12件 3,514t-CO2
- 「クリーンエネルギー・省エネルギー関連新製品創造支援事業(PDF:895KB)」(8,604千円) 補助・共同開発件数4件 -t-CO2
- 「スマートエネルギー住宅普及促進事業(PDF:573KB)」(292,108千円) 太陽光発電補助件数2,349件など 30,225t-CO2
- 「再生可能エネルギー等を活用した地域復興支援事業(PDF:628KB)」(8,937千円) エコタウン形成実現可能性調査2件,エコタウン形成事業化支援1件など -t-CO2
- 「海洋再生可能エネルギー導入推進事業(PDF:630KB)」(7,124千円) ゾーニング基礎調査1式 -t-CO2
視点2:森林の保全・機能強化
- 「森林マネジメント認証普及促進事業(PDF:865KB)」(1,544千円) 森林認証取得団体支援2件 -t-CO2
- 「温暖化防止間伐推進事業(PDF:734KB)」(154,165千円) 間伐面積596ha 19,954t-CO2
- 「温暖化防止森林更新推進事業(PDF:744KB)」(71,382千円) 植栽面積54ha 392t-CO2
- 「環境林型県有林造成事業(PDF:649KB)」(17,149千円) 下刈112ha,防鹿柵管理・補修1,290mなど 27t-CO2
- 「特別名勝「松島」松林景観保全対策事業(PDF:681KB)」(22,584千円) 薬剤樹幹注入1,706本,抵抗性マツ植栽2,372本など 4t-CO2
- 「里山林健全化事業(PDF:678KB)」(22,464千円) ナラ枯れ対策1,164立方メートル 55t-CO2
- 「石巻・気仙沼合庁建替に伴う「県民の室」整備事業」(2,098千円) 2施設 8t-CO2
視点3:生物多様性・自然環境の保全
視点4:環境共生型社会構築のための人材の充実
上の各事業費は,千円未満を四捨五入しているため,合計額と一致しません。
上の二酸化炭素削減効果は,円未満を四捨五入しています。
2 市町村支援事業 303,645千円
3 環境創造基金の状況
「みやぎ環境税」は課税目的に沿った事業のみに充当され,その使途を明確にするため,税収等は「環境創造基金」に積み立てて管理されています。
平成29年度は,税収と資金運用などで約17億1999万円の収入がありました。一方で,事業の実施に約17億7840万円を支出しました。(平成28年度繰越事業の実施に伴う支出を含む。)
この結果,平成29年度末の基金残高は,前年度末の7億7106万円から5841万円減少し,7億1265万円となりました。基金の残高は,平成30年度以降の事業に引き続き活用していきます。