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イネばか苗病に対する本田での本病保菌籾を低減させることを目的に、本田期に本病の保菌籾低減に有効な薬剤の探索およびその散布手法を検討した。各種薬剤を出穂直前、穂揃い期および傾穂期の3回散布で保菌籾の低減効果を検討した結果、DMI剤系統の薬剤の効果が高く、またいもち病を対象とした本田期の散布剤でも効果が認められた。次に、本田散布の適期および散布回数をいもち病との同時防除を念頭に、いもち病防除剤であるフェリムゾン・フサライド水和剤を用いて検討した。その結果、散布適期は出穂期前5日から出穏期後10日に散布した場合で保菌籾を低減できる傾向が認められた。散布回数については1回目を出穂期に、2回目を出穂期後14あるいは21日に散布した場合に保菌籾を低減できた。また、ばか苗病菌に対するイネ穂の感受性の変動を接種試験により調査した結果、散布適期であった出穂期およびその5日後と10日後の感受性が高かった。以上の結果から、本田期薬剤散布によりイネばか苗病の保菌を低減できる可能性が示された。
水稲、イネばか苗病、Fusarium fujikuroi、種子生産、本田期薬剤散布
イネばか苗病の保菌籾低減を目的とした本田期防除薬剤の探索と薬剤散布手法の検討(PDF:527KB)
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