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生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子を取り出し、植物などの細胞の遺伝子に組み込み、新しい性質をもたせることを「遺伝子組換え」といいます。
「遺伝子組換え食品」とは、この技術を利用して生産された農作物を原材料として製造された食品を指します。
遺伝子組換え技術では、生産者や消費者の皆さんが求める性質を効率よくもたせることができる点、組み込む有用な遺伝子が種を超えていろいろな生物から得られる点が従来の品種改良(掛け合わせ)と異なります。
例えば、味の良い品種に乾燥に強くなる遺伝子を組み込むことで、味が良く乾燥にも強い品種ができます。従来の方法では改良までに長い時間がかかっていましたが、大幅に時間短縮できるという点も遺伝子組換えの利点となっています。
日本では商業的に遺伝子組換え作物は栽培されていませんが、日本で安全性が確認されている食品8作物と添加物13種類(※)の販売及び流通が認められています。
※ 平成30年3月時点
食品の名称 | 遺伝子組換えによる性質(一例) |
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大豆 |
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じゃがいも |
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なたね |
特定の除草剤で枯れない |
とうもろこし |
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わた |
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てんさい(砂糖大根) |
特定の除草剤で枯れない |
アルファルファ |
特定の除草剤で枯れない |
パパイヤ |
ウイルスに強い |
とうもろこしは主に飼料・加工用に用いられ、大豆やなたね等は製油用として用いられています。
また、添加物(α-アミラーゼ、リパーゼ、プルラナーゼ等)は遺伝子組換え微生物を用いて作られています。
厚生労働省が、様々なデータに基づき、組み込んだ遺伝子によって作られるタンパク質の安全性や、組み込んだ遺伝子が間接的に作用して有害物質を作る可能性がないかを審査しています。
このような安全性審査を受けて食品として安全性が確認されたものだけが販売・流通されています。
遺伝子組換え食品については、厚生労働省のホームページにおいて、遺伝子組換え食品及び添加物の安全性に関する審査状況やパンフレットを見ることができます。
最新の情報をご覧になりたい方は、厚生労働省ホームページ(外部サイトへリンク)をご参照ください。
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