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終了したコンサート
写真家・トヨダヒトシは、とどまることのない「時」や「記憶」をテーマに、スライドショー形式で作品を発表しています。何気ない生活の中で撮りためられたフィルム写真を、日記のように綴ったスライドショーを、トヨダは「映像日記」と名づけています。その中から、今回はニューヨークでの日々を綴る「白い月」、日本での日々を綴る「黒い月」を上映します。トヨダ自らの手でアナログ映写機を操作し、一つ一つ観客の眼前へと送り出される写真たち。現れては消える風景や人物は、観ている人それぞれの記憶をそっと呼び覚まします。夜の美術館での、静かで美しいひとときをお楽しみ下さい。
ある4月の朝/この街に住みはじめて何年になるのだろう/台所の窓/寄せては返すもの/エリー湖/波のない日は底に沈んで物が見えた/有人との会話/蚊柱/きのう、イラクの町で62人が亡くなった/あまりに大きな空/後悔も/北の寺へ/寄せては返すもの/静かな光/冬へ
ニューヨークでの日々。長編映像日記第6作。
初夏の日本/孤独感・疎外感による事件が矢継ぎばやに起こった時期だった/7月の川/いつもの道/戦いに勝った者が正しいのか/鎌倉/私には何もない、と/風が/午後/いくつもの野/どんあ風景も簡潔はせず、ただ光があり、闇があり、時間があった/約束/秋
ある年の初夏から冬へと向かう、日本での日々。長編映像日記第7作。
1963年ニューヨーク生まれ東京育ち。93年よりニューヨークを拠点に写真家として活動を開始。一貫して自身や周囲の人々の日常にあるささやかな出来事や美しさにレンズを向ける。フィルムカメラで撮影した写真を一切プリントせず、自ら映写機を操作し上映する「スライドショー」形式のみで発表する。12年から日本に拠点を移し、ヨコハマトリエンナーレ2014、神奈川県立近代美術館鎌倉館(2015)、原美術館(2016 東京)、福岡県立美術館(2016)など、各地で上映多数。神奈川県湯河原町在住。
http://www.hitoshitoyoda.com/home.html(トヨダヒトシ)(外部サイトへリンク)
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