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東日本大震災から3年が経過しました。宮城県教育委員会としては,高台移転や復興道路などの復興事業に伴う発掘調査を円滑・迅速に実施し,早期終了を目指しております。
復興事業に限り,発掘調査基準を弾力的に運用し,原則として,遺跡が壊される範囲(平面・深さ)のみを調査対象とします。これにより,盛土施工部分や,下層の調査等を省略することが可能になるため,調査期間の短縮が見込まれます。
宮城県教育委員会では,平成24年度より他県市から発掘調査専門職員の協力を得て,調査体制の強化を図っております。平成26年度は17名の支援を受けております。
【平成26年度の調査体制】
宮城県教育委員会は復興事業に伴う発掘調査を中心に実施または市町に協力しています。平成26年度に実施している遺跡の調査成果・進捗状況は次のとおりです。
【所在地】多賀城市山王字南宮 JR東北本線陸前山王駅の近くです
【調査理由】三陸沿岸道路仙塩道路の多賀城インターチェンジ建設・4車線化工事
【調査期間】平成26年4月7日~6月30日
【調査主体】宮城県教育委員会
【調査担当】宮城県教育庁文化財保護課
【調査面積】約1,200平方メートル
【調査概要】
今回の調査地と多賀城跡
調査区全景(北東より)
【所在地】山元町坂元ほか
【調査理由】JR常磐線復旧工事
【調査期間】平成26年4月7日~平成27年1月31日
【調査主体】宮城県教育委員会
【調査担当】宮城県教育庁文化財保護課
【調査面積】新中永窪遺跡;約2,900平方メートル 熊の作遺跡;約1,500平方メートル
【調査概要】
須恵器を生産した窯跡
製鉄炉跡
現地説明会の様子
【所在地】気仙沼市唐桑町台の下
【調査理由】防災集団移転促進事業
【調査期間】平成26年4月7日~7月24日
【調査主体】気仙沼市教育委員会
【調査協力】宮城県教育委員会
【調査面積】約200平方メートル
【調査概要】
調査区全景
人骨の検出状況
【所在地】気仙沼市最知北最知
【調査理由】個人住宅建築工事
【調査期間】平成26年4月7日~6月2日
【調査主体】気仙沼市教育委員会
【調査協力】宮城県教育委員会
【調査面積】約1,500平方メートル
【調査概要】
北上空からみた館跡
東からみた館跡の様子
【所在地】女川町鷲神浜字内山
【調査理由】被災市街地復興土地区画整理事業
【調査期間】平成26年4月14日~7月18日
【調査主体】女川町教育委員会
【調査協力】宮城県教育委員会
【調査面積】約4,400平方メートル
【調査概要】
女川小学校6年生が見学に来てくれました
縄文時代の貯蔵穴の様子
【所在地】山元町浅生原舘前
【調査理由】津波復興拠点整備事業に伴う避難道建設工事
【調査期間】平成26年3月3日~
【調査主体】山元町教育委員会
【調査協力】宮城県教育委員会
【調査面積】約3,500平方メートル
【調査概要】
土塁と堀跡の調査状況
堀跡の調査状況
現地説明会の様子
【所在地】山元町高瀬字合戦原
【調査理由】防災集団移転促進事業・災害公営住宅建設事業
【調査期間】平成26年8月1日~平成27年3月27日
【調査主体】山元町教育委員会
【調査協力】宮城県教育委員会
【調査面積】約8,600平方メートル
【調査概要】
【所在地】女川町石浜字崎山
【調査理由】被災市街地復興土地区画整理事業
【調査期間】平成26年11月4日~平成27年1月31日
【調査主体】女川町教育委員会
【調査協力】宮城県教育委員会
【調査面積】約700平方メートル
【調査概要】
【所在地】石巻市給分浜字羽黒下
【調査理由】防災集団移転促進事業
【調査期間】平成26年11月4日~平成27年3月27日
【調査主体】石巻市教育委員会
【調査協力】宮城県教育委員会
【調査面積】約7,900平方メートル
【調査概要】
【所在地】栗原市築館堀口
【調査理由】一般国道4号線築館バイパス建設工事
【調査期間】平成26年4月21日~12月18日
【調査主体】宮城県教育委員会
【調査担当】宮城県教育庁文化財保護課
【調査面積】約7,500平方メートル
【調査概要】
竪穴住居跡の調査状況
大溝跡と塀跡
【所在地】大崎市田尻中目
【調査理由】田尻西部地区ほ場整備事業
【調査期間】平成26年5月29日~
【調査主体】宮城県教育委員会
【調査担当】宮城県教育庁文化財保護課
【調査面積】約3,400平方メートル
【調査概要】
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