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日時 平成16年3月26日(金曜日) 午後1時30分~午後2時45分
場所 宮城県行政庁舎 4階 特別会議室
次第
午後1時30分 開会
事務局(齋藤都市計画課長補佐) ただいまから第137回宮城県都市計画審議会を開会いたします。
事務局(齋藤都市計画課長補佐) 次に,本日の会議の定足数でございますが,本日は代理出席の方を含めまして,14人の委員の皆様の御出席をいただいており,委員総数21人の2分の1以上である定足数11人を超えておりますので,会議が成立していることを御報告申し上げます。なお、秋葉委員から若干遅れるとの連絡がございました。
事務局(齋藤都市計画課長補佐) 続きまして,本日の会議の公開・非公開について申し上げます。
本日は、33件の議案の審議をお願いしておりますが、いずれも会議を非公開とする議案に該当しておりませんので、本日の審議は、すべて、公開で行うこととなります。
事務局(齋藤都市計画課長補佐) 次に,傍聴される方々にお願いいたします。
会議の傍聴に当たりましては,お手元にお配りした事項に御注意の上,静粛に傍聴していただきますようお願い申し上げます。
事務局(齋藤都市計画課長補佐) 続きまして,委員の皆様にお願いいたします。
御発言の際は,お席の前にあるスイッチをオンにして,マイクの先のオレンジ色のランプが点灯しているのを御確認の上,マイクを御使用ください。御発言が終わりましたら,スイッチをオフにして,マイクの先のランプが消えたことを御確認ください。ランプが点灯しておりますと,他の方がマイクを使用できませんので,御承知願います。
それでは,審議をお願いいたします。会議の議長は,都市計画審議会条例第5条第1項の規定により,会長が行うこととなっておりますので,藤本会長に議長をお願いいたします。
藤本議長 それでは,ただいまから会議を開きます。
藤本議長 はじめに,本日の審議会の議事録署名人を指名させていただきます。開発委員と藤原委員のお二人にお願いいたします。
前回議案の処理報告
藤本議長 次に,本年2月13日に開催された第136回審議会議案の処理状況について,事務局から報告願います。
事務局(梅津都市計画課長) それでは,前回議案の処理について御報告いたします。
お手元の議案書の1ページを御覧ください。
平成16年2月13日に開催されました第136回審議会におきましては、議案第2108号から議案第2117号までの10件につきまして御審議をいただきました。処理状況につきましては資料の右欄記載のとおり、6件につきましては所定の手続を完了しております。残り4件につきましては、現在手続中でございまして、4月頃には告示を行う予定でございます。
以上で報告を終わります
藤本議長 以上の報告について,御質問等ございませんでしょうか。
ございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
藤本議長 以上で,前回議案の処理報告を終わります。
3 議案
藤本議長 それでは,議案審議に入ります。
本日の審議は,33件となっております。議長といたしましては,円滑な議事運営に努めてまいりたいと考えておりますので,委員の皆様方には,御協力を賜りますようお願い申し上げます。
また,事務局においては,簡潔明瞭な説明を心がけるようお願いいたします。
藤本議長 まず、議事の進め方についてお諮りいたします。
今回は、非線引き都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の決定に関する議案が32件と大量にございます。そこで、32の都市計画区域を、県の総合計画に定められている7つの広域圏を単位として4つに分けて説明し、それぞれ一括して議決したいと思います。
具体的には、広域仙南圏内の8つの都市計画区域、広域仙台都市圏内及び広域大崎圏内の併せて10の都市計画区域、広域栗原圏内及び広域登米圏内の併せて8つの都市計画区域、広域石巻圏内及び広域気仙沼本吉圏内の併せて6つの都市計画区域、の4つに分けて説明及び審議を行いたいと考えております。
議事の進め方について、今のように考えておりますが、いかがでございましょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
藤本議長 御異議がないようですので、そのように進めさせていただきます。
藤本議長 それでは、まず、広域仙南圏内である、白石、蔵王、角田、丸森、柴田、大河原、村田、川崎の8つの都市計画区域の「整備、開発及び保全の方針の決定について」を議題といたします。議案番号では、第2118号から第2125号までとなります。
事務局から議案の概要を説明願います。
事務局(梅津都市計画課長) それでは、議案第2118号白石都市計画区域から議案第2125号川崎都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の決定について、一括して御説明申し上げます。 各都市計画区域の方針を説明する前に、策定に当たっての基本的な考え方などを別添参考資料により説明いたします。別冊の第137回都市計画審議会参考資料がございますけれども、その1頁をお開きください。
1(1)の経緯・目的ですが、県は、平成12年の都市計画法の改正に伴い、県内全ての都市計画区域において、平成16年5月までに定める必要があり、これまでその手続きを進めて参りました。今回、お諮りする32の都市計画区域については、新たに整備、開発及び保全の方針を定めることになります。また、県や市町の総合計画などを基本とするほか、市町の意見を聞き取り、案の作成を行っております。
(2)の目的ですが、基本方針の役割・目的は、ここに記載のとおり3つありまして、特に、今回のように区域区分を指定しない都市計画区域では、圏域全体を踏まえた土地利用の方針や根幹的な道路などの施設整備の方針を定めることに大きな役割があると考えております。
次に、2の広域圏における都市づくりの方向ですが、県内の都市計画区域は、仙塩広域や石巻広域などの広域都市計画区域を除き、市町を基本に指定されておりまして、県の北部地域では、小規模な区域が、独立した状況となっています。このため、区域相互の関係を分かりやすくするため、県総合計画では県内を7つの地域に分けておりますことから、地域ごとに、その方針を踏まえ広域圏としての都市づくりの基本方向を序として定めてございます。
3の都市計画の目標でありますが、構成としては、法の規定に基づき、「都市計画の目標」、「区域区分の有無」及び「主要な都市計画の方針」としています。
「都市計画の目標」では、目標年次や将来人口などの「基本的事項」と都市の「将来像」を定めております。人口につきましては、法の規定により県総合計画に即する必要があり、その推計と実績との比較の結果、人口推計には県総合計画の推計値を利用しております。
検討内容は別紙1となりまして、3頁をお開き願います。基本方針における将来人口は、基本的な指標として重要ではありますが、個別の都市計画では他の指標と合わせて利用します。そのことから、主な目的としましては、都市の将来像を示すことにありまして、推計値と実績値との比較でも、その乖離は小さいと考えており、また、今後、5年毎に行う都市計画基礎調査結果に基づき定期的に見直しを行っていくことなど、県の総合計画の推計値を都市計画の将来人口として用いることは、妥当と判断をしております。
1頁に戻っていただきたいと思います。将来像については、各市町の総合計画に定める目標をもとに各市町の意見を踏まえて都市の将来像と都市づくりの基本方針を定めたものであります。
4の区域区分の有無の判断につきましては、県内では、仙塩広域、石巻広域及び松島観光都市計画において、区域区分、いわゆる線引きを実施し、その他の32都市計画区域については、指定しておりません。今回、線引きについては、以下の3つの視点からその必要性について箱枠の記載のとおり指標化をし、関係市町の意見、実態を踏まえ判断をいたしました。この結果、これまでどおり、線引きを指定しないこととしたところでございます。
2頁をお開き願いたいと思います。5の主要な都市計画の方針ですが、「土地利用」、「都市施設」などの主要な都市計画につきましては、各項目に関して基礎調査結果や市町の総合計画などを基に、市町村や住民の意見を踏まえて、配置の方針や整備目標を定めております。
その他としまして、現在、県内で市町村合併の取組みが進められており、その動向は都市計画にも影響があると考えております。平成15年に合併した加美町の場合には、合併後の新しい総合計画の策定にあわせて都市計画区域を含めた見直しを予定しております。こうしたことから、合併の進捗にあわせ、市町村の意向も聞きながら、都市計画区域の在り方について検討を進め、都市計画区域を含めた見直しが必要と考えています。
また、住民意見を聞くために公聴会などを実施したほか、ホームページ上でも案の公開を進めてまいりました。なお、ホームページは今回に限らず以前から載せておりますし、そのホームページには今回の公述要旨及び検討結果を載せております。その代表的な意見要旨は記載のとおりであります。意見のあった点については、検討の上、市町や関係機関と調整し、可能な限り修正し、都市計画案を作成しております。どの都市計画区域においても縦覧の結果、意見書の提出はありませんでした。
なお、川崎町から川崎都市計画区域は仙南広域圏として記述されているが、生活圏域などの状況を踏まえた広域圏の見直しが必要との意見がありました。県の案では、県総合計画の広域圏と同様に仙南広域圏として位置付け、さらに広域仙台都市圏との関連も踏まえた記述としております。また、案を作成するに当たっては、当初から町と幾度となく協議しながらその意見を踏まえて作成してきたところであります。
資料の4頁をお開き願いたいと思います。県内の都市計画区域や7つの広域圏の状況を示しております。事案の件数が多いことから、先ほど会長の説明にもありましたとおり、広域圏を単位として4つに分け説明して参ります。最初は、白石、蔵王など8都市計画区域が含まれている広域仙南圏について御説明いたします。
次の5頁をお開き願いたいと思います。白石、角田、蔵王、大河原、柴田、村田、川崎及び丸森の広域仙南圏の各都市計画区域の範囲や将来像などをまとめたものであります。凡例のとおり都市計画区域などを表示するとともに、箱枠内の上段に各都市計画区域の将来像のコンセプト、下段枠に土地利用、都市施設などの基本方針の概要を載せております。議案書では、2頁から70頁であります。圏域全体の記述は、5頁に載せてございますので併せて御覧いただきたいと思います。
仙南圏は農林業、高速交通体系を活用した工業、蔵王に代表される自然環境を活用した観光を基本に発展して参りました。都市的サービスを提供してきた旧市街地に空洞化が見られるほか、今後は、人口の減少も見込まれます。こうしたことから、大河原・柴田、白石、角田の中心市街地において、商業、業務機能の充実、蔵王県立自然公園や環境保全地域などの骨格的な緑地を積極的に保全しながら自然環境と共生する生活環境の形成と、白石都市計画での白石丸森線や柴田都市計画の大沼通線などの骨格を形成する道路整備や大河原の広表地区や柴田の並松地区の開発を進め、交通条件や地域資源を活用した産業の振興を図ることとしております。
代表として白石都市計画区域の方針を説明いたします。議案書6頁をお開き願いたいと思います。区域の面積は約6,500ha、人口は約3万人の白石都市計画区域は、蔵王の自然や武家屋敷など優れた自然環境と歴史、文化資源を活用し、白石城の外堀にあたる沢端川に象徴されるうるおい豊かな中核都市の形成を将来の都市づくりの目標としております。
7頁をお開き願いたいと思います。無秩序な市街地の拡大のおそれが低いなどの理由から区域区分の指定は当面、行わないこととしており、白石駅西側を都市中心地区として商業、業務機能の集積を図るとともに、8頁に記載の道路、下水道について、おおむね10年以内に整備することとしております。また、10頁の付図のとおり蔵王高原県立自然公園や白石風致地区などの自然環境を保全することとしております。
以上で議案第2118号から議案第2125号につきまして説明を終わります。縦覧の結果、白石、蔵王など8都市計画区域いずれでも意見書の提出はありませんでした。御審議の程よろしくお願いをいたします。
藤本議長 以上の説明について、御意見、御質問等はございませんか。
藤原委員 前回も人口推計の件で質問したんですけれども、特に仙塩都市計画を作るに当たって、人口の伸びをどのように捉えるかは非常に重要な問題です。これまで本審議会でも総合計画を基準として推計するというようなお話で、県の総合計画については企画部でやっているので、委員会で企画部長に人口推計の見直しについて聞いた訳ですが、その時の答弁は「人口推計の本格的な見直しは、総合計画の見直しと合わせて行うべきものと考えている。しかし、個別の事業や計画の策定等において人口の見直しが必要な場合には、総合計画の人口フレームを基礎とし、実績値を踏まえた対応を行うこととしている」というお話でした。
この参考資料の2頁に、人口の推計値について書いてありましたけれども、これは要するに県総合計画の人口推計値、いわゆる「県総推計」と実績値との比較では、実績は県全体で乖離率が-0.99%、そして7圏域すべてで下回っているけれども、乖離率が2番目に大きい大崎圏でも実際の乖離は約2,000人と小さいので、このまま県総推計値を都市計画の将来人口として用いている。しかし、今後乖離がさらに大きくなる場合に、見直しを行うというように理解してよろしいのでしょうか。
事務局(梅津都市計画課長) そのとおりでございます。先ほど、3頁のマル3にも記載していますとおり、乖離がさらに大きくなる部分の見直しについては、5年ごとの基礎調査、そういったものの結果に基づいて、将来人口についての見直して行きたいと思っております。以上です。
藤原委員 3頁の推計値を見ますと、一番乖離率の高い登米圏で-1.34%であるわけですね。今後、5年ごとの調査によるといったが、見直しの基準とは大体どのくらいになった場合に考えているのか、具体的な数値とか基準とか目標といったものはあるのかどうか。その場合は、どういうやり方をイメージされているのか。あるいは、国勢調査との関係はどうなるのかを、教えていただけますか。
事務局(梅津都市計画課長) 見直しの基準を具体的にどう考えるのか、あるいは乖離率はどのくらいなのかにつきましては、決まった基準はございません。ですが、先ほど言いましたとおり、概ね5年毎に実施する都市計画基礎調査の結果に基づいて、その方針の全体を定期的に見直しをします。この時点で乖離率にかかわらず、将来人口についても見直しを行うことになります。ですので、今後常に人口の動向などを見て検討していきたいと思います。
それから、5年以内に人口に大きな変化がある場合は、見直しを行う必要がございますけれども、この場合は人口のほか人口密度、土地利用の動向、世帯数などの変化が当然基本方針に影響を与えますので、その辺の具体の影響などを含めて判断して参りたいと考えております。
それから、どういうイメージとか国勢調査とのお話でございますけれども、将来人口の見直しのイメージと国勢調査との関係については一つのイメージとなりますけれども、各都市計画の人口規模が小さい都市計画区域は行政区域の一部でございまして、個別の都市計画毎に推計すると誤差も大きくなるため、まず広域圏全体として、将来人口を基に、各都市計画区域のシェアの動向から推計することが考えられます。
また、定期的な見直しにつきましては、国勢調査と併せて都市計画基礎調査を行いますことから、時期や人口などについても国勢調査を基本とすることになります。以上です。
藤原委員 国勢調査を基準とすることは分かるんですけれども、この3頁の資料によると、平成12年ということは、確か県総合推計値が出たのが平成7年だと思います。平成7年から平成12年まで約5年間ですね、5年間で県全体の乖離率が-0.99%。これを単純計算すると、平成32年で-2.0%、県全体で乖離率が広がるんですよね。通常、加速度的に乖離が広がると思われますので、それ以上に乖離率が広がることが予想されるんですけれども、そこまでいかなくとも、単純計算でも、県人口が約231万7,900人で、県総推計値と比べると12万3,300人くらいの減少になるわけですね。12万人以上の減少になる。そうすると、都市計画というのは、どうしても開発中心という形になりますので、人口増をある程度前提としているところがあるんですけれども、こうした点を、実際問題かなり人口減少が予想される中での都市計画を作るという点について、考慮されているのかどうなのか。その辺を教えていただければと思います。
事務局(梅津都市計画課長) 今回の先ほどお見せしました参考資料の別紙1の3頁では、平成12年時点での乖離率が、平成32年度も同じと仮定して検討しています。御指摘のとおり、将来人口は乖離に影響を与えると考えております。
今回、都市計画基本方針における将来人口は、各都市の将来の姿を指標として表すことを目的としておりまして、個別の都市計画決定のケースにおいては、例えば用途地域、線引き、人口のほか、人口密度や、土地利用の動向など他の指標と合わせて利用することとしております。
こういったことによりまして、将来人口以外の関連する指標により、開発について総合的に判断し、適切な開発を誘導することとしております。以上でございます。
藤本議長 その他、御意見ございませんでしょうか。
藤本議長 それでは、お諮りいたします。
議案第2118号から議案第2125号までについて、原案のとおり承認することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
藤本議長 御異議ないものと認め、本案については、原案のとおり承認することに決定いたします。
藤本議長 次に、広域仙台都市圏内である、亘理、山元、大郷、及び広域大崎圏内である、古川、岩出山、鳴子、中新田、小牛田、涌谷、鹿島台の併せて10の都市計画区域の「整備、開発及び保全の方針の決定について」を議題といたします。議案番号では、第2126号から第2135号までとなります。
これについて、事務局から議案の概要を説明願います。
事務局(梅津都市計画課長) 議案第2126号亘理都市計画区域から議案第2128号大郷都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の決定について、御説明申し上げます。参考資料6頁をお開き願いたいと思います。亘理、山元、大郷の広域仙台都市圏の概要を載せております。議案書では、71頁から95頁であります。圏域全体については、74頁に記載しております。仙台広域都市圏には仙塩広域都市計画区域などが含まれますが、仙塩広域都市計画区域については、既に、前回の審議会におきまして説明を終えておりまして、今回は3都市計画区域が対象となります。
仙台都市圏はほくとう日本における政治、行政、経済などの中枢拠点として発展してきました。圏域全体としては、引き続き人口の増加が見込まれるものの、山元や大郷都市計画では人口の減少が予測されています。圏域としては、国際交通拠点や圏域内交通体系の拡充、整備を進め、仙台都心部を中心に中枢都市圏の形成を目指すとともに、松島や仙台湾の海辺など優れた自然環境の保全と緑豊かな生活環境の形成を図ることとしております。今回の3都市計画区域は、仙塩広域のほか、隣接するほかの圏域の都市と連携する中、都市の中心となる亘理駅西側地区において商業、業務機能の集積と亘理駅と国道6号を結ぶ駅前大通線の整備を進めます。また、山元及び亘理都市計画において、高速交通体系の上で重要な常磐自動車道路について亘理ICから山元ICまでの整備を行うほか、角田山元線など骨格を形成する道路の整備を進め、亘理の逢隈田沢地区の区画整理と合わせ、将来像の田園都市などの形成を図って参ります。
続きまして、議案第2129号古川都市計画区域から議案第2135号鹿島台都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の決定について、御説明申し上げます。次の7頁をお開きください。古川、鳴子、小牛田、涌谷、岩出山、中新田、鹿島台の広域大崎圏の概要を載せてございます。議案書では、96頁から155頁であります。圏域全体については99頁に記載しておりますので、併せて御覧いただければと思います。
大崎圏は農業を基幹産業とし、交通の要衝として古川市を中心に商業などの集積も進み、発展してきました。古川市は今後も人口の増加が見込まれるものの、圏域全体としては、減少が予測されています。特に、古川市の旧市街地において空き店舗の増加が進んでおり、居住環境の改善や魅力ある商業の整備を進め、その活性化が必要と考えております。こうしたことから、古川都市計画において、台町地区の再開発事業などを進め、古川駅から緒絶川周辺を圏域の中心として商業、業務機能の集積を図り、周辺都市との広域的な連絡性を強化しながら、都市機能の強化と中心市街地の活性化を図り、県北西部の発展を牽引する中核都市圏の形成を目指すものであります。古川市の交通緩和に役立つ国道108号の古川東バイパスや国道4号の整備と圏域内外を結ぶ国道346号の鹿島台バイパスや国道108号の整備を進め、恵まれた交通基盤と鳴子観光や岩出山の有備館などの歴史、文化資源を活かした産業の振興を図っていきます。また、河川や緑地などの優れた自然環境を保全するとともに、化女沼公園などの整備を進め、小牛田駅東や古川南の土地区画整理事業を進め、ゆとりと安らぎのある生活環境の形成を図ることとしております。
以上で、議案第2126号から議案第2135号につきまして説明を終わります。縦覧の結果、いずれの都市計画区域でも意見書の提出はありませんでした。御審議の程よろしくお願いを申し上げます。
藤本議長 以上の説明について、御意見、御質問等はございませんか。
藤原委員 私も今日で3回目で基本的なこと分からない点がありますので、ちょっと教えて欲しいのですけれども、インターネットのホームページで見たんですけれども、公聴会公述の要旨及び決定権者の検討結果というものが見ることができて、例えば公述人A山元町という形である訳ですよね。公述人AとかBとかあって、氏名が記載されていない理由は何かあるのでしょうか。
事務局(梅津都市計画課長) 公聴会において、公述人は自らの氏名・住所等を名乗っておりますが、これはあくまでも公聴会の場に限りまして、同意の上公表しているものであって、その後ホームページにより多数の一般人に対してもその氏名・住所等を知られることまでを同意しているとは考えておりません。したがって、個人の氏名・住所等が、プライバシーに関する情報であることに考慮しまして、名前・住所等は非公開として扱っております。以上でございます。
藤原委員 了解しました。検討結果を見ますと、それぞれ公述要旨はなかなか説得力のあることも結構あったのですけれども、検討結果は修正を行わないと、修正をするとの二種類ある訳ですよね。それで、その修正を行わないと修正をするとの割合は、大体これまでどれくらいだったのか。あるいは近年ですね、割合に変化は見られるのかどうなのか参考までに教えていただけますか。
事務局(梅津都市計画課長) 昨年定めました石巻広域及び松島観光都市計画の定期見直し、それから前回審議会に付議した仙塩広域都市計画の定期見直し、及び今回付議する非線引き、32のマスタープランに関する公聴会では、延べ20人、64の意見がありました。その意見により案を修正したものは、64のうち14、約2割強を修正しております。
近年の変化ということですが、過去と比較して修正した割合が増えたかどうかということは、今のところ具体な数字は把握はしておりません。以上です。
藤原委員 もうあと一点なんですけれども、一般県民への情報公開はホームページでされているとの説明がありましたけれども、その公述した人、公述人への検討結果の報告はされているのでしょうか。あるいはどういう形でされているのでしょうか。
事務局(梅津都市計画課長) 検討結果につきましては、公述人本人へ郵送により報告しております。一般人に対しては、ホームページにより公開をしております。
藤本議長 その他、御意見ございますか。
清水委員代理 例えばですね、古川の交通施設のところで、「古川駅の駅前広場を位置づける」との表現があります。それから、一方で岩出山都市計画基本方針のところに、「岩出山駅の駅前広場を位置づけ、必要な整備を進める」との記述があります。「必要な整備を進める」との表現がある場合とない場合がありますけれども、「必要な整備を進める」という具体的な内容を教えていただけないでしょうか。
事務局(梅津都市計画課長) ここに記載しておりますのは、駅前広場についても都市計画決定されているかどうか、決定をされているものについて載せております。以上です。
清水委員代理 では、例えば岩出山について「必要な整備」と書いてあるものの中身、その内容はどうなっているのでしょうか。
事務局(梅津都市計画課長) 都市計画を決定している施設について、決定した内容について事業を進めていくということです。
清水委員代理 「位置づける」だけでの表現で終わっている場合、古川なんかがそうですが、それと岩出山などの「必要な整備を進める」との表現があるところがありますが、これはどういった使い分けをしているのでしょうか。
事務局(梅津都市計画課長) 各市町村にヒアリングをしまして、市町村の将来像を見ながら、市町村の意向を踏まえて、将来的に位置付けるものとか、既に決定したものは整備するとか、そういった用語の使い分けをしております。
藤本議長 その他、ございますか。
藤本議長 それでは、お諮りいたします。
議案第2126号から議案第2135号までについて、原案のとおり承認することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
藤本議長 御異議ないものと認め、本案については、原案のとおり承認することに決定いたします。
藤本議長 次に、広域栗原圏内である、若柳、築館、栗駒、鶯沢、及び広域登米圏内である迫、登米、東和、豊里の8つの都市計画区域の「整備、開発及び保全の方針の決定について」を議題といたします。議案番号では、第2136号から第2143号までとなります。
事務局から議案の概要を説明願います。
事務局(梅津都市計画課長) 議案第2136号若柳都市計画区域から議案第2139号鶯沢都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の決定について、御説明申し上げます。参考資料の8頁をお開き願いたいと思います。ここには、若柳、築館、栗駒、鶯沢の広域栗原圏の概要を載せてございます。議案書では、156頁から189頁です。圏域全体については、159頁に記載してございます。
栗原圏は栗駒国定公園など優れた自然環境に囲まれ、農業を基幹産業として発展してきました。圏域内の各都市では、今後も人口の減少が見込まれ、築館、若柳の旧市街地においては商店街の空洞化が進み、その活性化が必要となっております。こうしたことから、築館、若柳の都市中心地区において商業や都市的サービスなどの都市機能の充実と中心市街地の活性化を図り、くりこま高原駅周辺において立地条件を活かした新たな市街地の整備を検討することとしております。圏域内外を結ぶ高速交通体系となるみやぎ県北高速幹線道路や築館バイパスなどの整備と若柳都市計画での中田栗駒線や川北川南線など都市の骨格を形成する道路の整備を進めます。また、栗駒山や河川など優れた自然環境の保全とあわせて、高速交通体系の交通基盤を活かし、環境に配慮した自然調和型の産業の誘致を進め、ゆとりと安らぎのある生活環境を形成して参ります。
続いて、議案第2140号迫都市計画区域から議案第2143号豊里都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の決定について、御説明申し上げます。9頁をお開き願いたいと思います。ここには、迫、登米、東和、豊里の広域登米圏の概要を載せてございます。議案書では、190頁から222頁であります。圏域全体については、193頁に記載をしております。
登米圏は伊豆沼・内沼などの水辺環境を活かし、農業を基幹産業として、迫町を中心に発展してきました。圏域内の各都市では、今後とも人口の減少が見込まれ、迫町の旧市街地においては商店街の活力が低下していることから、活性化を図り、圏域の生活拠点としての形成が必要となっています。こうしたことから、迫町の中心地区において商業、都市的サービスなどの都市機能の充実や中心市街地の活性化を図り、圏域内の各都市との連携強化を図りながら中核都市の形成を目指していきます。あわせて、登米町の歴史的街並みなどの地域資源を活かすとともに、整備が進められている三陸縦貫自動車道路などの交通基盤を活用した産業の振興を進めます。
以上で、議案第2136号から議案第2143号につきまして説明を終わります。縦覧の結果、いずれの都市計画区域でも意見書の提出はありませんでした。御審議の程よろしくお願いを申し上げます。
藤本議長 ただいまの説明について、御意見、御質問ございますか。
清水委員代理 質問なんですけれども、くりこま高原駅周辺の広域的な玄関口として市街地形成を図るとの文言がありますけれども、もう少し具体的な中身を教えていただけますか。
事務局(梅津都市計画課長) くりこま高原駅周辺の市街地の整備については、例えば県の土木行政推進計画で今後10年間で行う事業計画はありますけれども、その事業区域そのものはまだ明確にすることはできませんので、図面では表示はしておりません。なお、文章表現としては、土地区画整理事業等といったものを載せておりますし、人口、産業動向等を踏まえ、事業の妥当性・確実性等を考慮した上で事業を進めて参りたいと考えております。
藤本議長 その他、御意見、御質問等ございませんか。
藤本議長 それでは、お諮りいたします。
議案第2136号から第2143号までについて、原案のとおり承認することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
藤本議長 御異議ないものと認め、本案については、原案のとおり承認することに決定いたします。
藤本議長 次に、広域石巻圏内である、牡鹿、雄勝、河北、及び広域気仙沼本吉圏内である気仙沼、志津川、津山の6つの都市計画区域の「整備、開発及び保全の方針の決定について」を議題といたします。議案番号では、第2144号から第2149号までとなります。
事務局から議案の概要を説明願います。
事務局(梅津都市計画課長) 議案第2114号牡鹿都市計画区域から議案第2146号河北都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の決定について、御説明申し上げます。参考資料の10頁をお開き願いたいと思います。ここには牡鹿、雄勝、河北の広域石巻圏の概要を載せてございます。このうち、石巻広域都市計画区域については既に決定しておりまして、今回は、牡鹿、雄勝、河北の3都市計画区域が対象となります。議案書では、223頁から246頁であります。圏域全体については、226頁に記載してあります。
石巻圏は商業、工業などが集積する石巻市を中心に、水産業、工業を基幹産業として発展してきました。圏域内の多くの都市では、人口の減少が見込まれるほか、石巻市の中心市街地をはじめ、商店街の空洞化が進行しております。圏域としては、石巻市において、業務、商業などの都市機能の強化やマンガランド構想と連携した中心市街地の活性化を図り、周辺各都市と連絡性を強化し、県北東部の中核都市圏の形成を目指すこととしています。今回の3都市計画区域は、石巻広域を中心に連携する中、圏域内外の高速交通体系となる三陸縦貫自動車道路や圏域内の連携を図る国道398号などの交通網を活かした産業や豊かな自然環境や観光施設を連携させた観光の振興と生活環境の形成を図ります。
続いて、議案第2147号気仙沼都市計画区域から議案第2149号津山都市計画区域の整備、開発及び保全の方針の決定について、御説明申し上げます。参考資料の11頁をお開き願いたいと思います。気仙沼、志津川、津山の広域気仙沼・本吉圏の概要であります。議案書では、247頁から272頁となっておまして、圏域全体については250頁の記載しておりますので、併せて御覧いただきたいと思います。
水産業を基幹産業として、気仙沼市を中心に発展してきました。他圏域との交流に時間を要し、圏域内の各都市は、人口の減少が見込まれ、旧市街地においては商業などの活性化が必要となっております。こうしたことから、気仙沼都市計画の三日町地区での再開発事業の実施により気仙沼駅から南気仙沼駅周辺の都市中心地区において圏域の中心としての商業、業務機能を集積し中心市街地の活性化を図り、志津川町役場周辺地区とあわせて沿岸地域の拠点の形成を目指しております。本圏域の発展に向け必要となる三陸縦貫自動車道の整備を促進し、本圏域の特徴である水産業や海辺環境を活かした観光の振興、活性化を図っていきます。
以上で、議案第2144号から議案第2149号につきまして説明を終わります。縦覧の結果、いずれの都市計画区域でも意見書の提出はありませんでした。御審議の程よろしくお願いを申し上げます。
藤本議長 ただいまの説明について、御意見、御質問ございませんか。
清水委員代理 質問ですけれども、豊里都市計画基本方針で、涌谷津山線と気仙沼線との交差がありますけれども、これは立体交差ですか。222頁にあります。
事務局(梅津都市計画課長) ここは立体交差であります。ちょうど、区画整理事業を立ち上げておりまして、この部分については立体交差の整備を進める予定でございます。
藤本議長 その他、御意見ございませんか。
藤本議長 それでは、お諮りいたします。
議案第2144号から第2149号までについて、原案のとおり承認することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
藤本議長 御異議ないものと認め、本案については、原案のとおり承認することに決定いたします。
藤本議長 次に、議案第2150号「特殊建築物の敷地の位置について」を議題といたします。
事務局から議案の概要を説明願います。
事務局(樋口建築宅地課長) 建築宅地課でございます。議案書の273頁、議案第2150号「特殊建築物の敷地の位置について」でございます。議案書の274及び275頁の図面で御説明いたします。まず、274頁をお開きください。この議案は、建築基準法第51条の規定に基づく許可に当たり、特殊建築物の敷地の位置に関し都市計画上の支障の有無についてお諮りするものでございます。
施設の位置は亘理郡亘理町逢隈上郡字「山上」となっておりますが、「山入」の間違いでございますので、御訂正いただきたいと思います。「山入」地内に位置し、敷地の規模は2,166.72平方メートルでございます。用途地域の指定はございません。建築物の用途は、木くずの破砕を行う産業廃棄物中間処理施設で、その申請建築物の規模等は鉄骨造平屋建で、延べ面積174.91平方メートルの3棟から成る建築物でございます。本施設の処理内容につきましては、木くずの処理能力が日量144tになり、建築基準法第51条の許可が必要となる基準の1日5tを超えることから、建築基準法51条の規定に基づく許可に当たり、特定行政庁から都市計画審議会に対しまして、都市計画上の観点から敷地の位置について支障の有無を付議するものでございます。
議案書275頁をお開きください。敷地は、施設設置会社である千石建設株式会社の所有地で、見づらいかもしれませんけれども、常磐線逢隈駅と亘理駅の中間でありまして、国道6号線から1.2kmほど西側に位置しております。この敷地は幅員7mの町道に接しておりまして、その周囲は山林に囲まれており周辺に住宅地はなく、土地利用計画上支障ないものと考えております。周辺の既存集落の住宅についても、関係法令に定める基準を満足するよう施設設備を配慮しております。
住民説明会が昨年の12月26日に、6名の参加で行われまして、特に支障なしということでありました。また、申請書には、亘理町から都市計画上の支障はないとの意見が付されております。
以上で、議案第2150号につきまして説明を終わります。よろしく御審議をお願いいたします。
藤本議長 ただいまの説明について、御意見、御質問ございませんですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
藤本議長 それでは、お諮りいたします。
まず、議案第2150号について、原案のとおり承認することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
藤本議長 御異議ないものと認め、本案については、原案のとおり承認することに決定いたします。
藤本議長 以上で、本日の議案審査は終了いたしましたが、この際皆様から何か御発言ございませんでしょうか。
大村委員 冒頭の藤原委員の発言に関わることですが、今回の内容につきましては、これまでの積み上げで私は異議なしと申し上げましたが、前回も申し上げましたとおり、ここ最近の都市計画に非常に心配をしております。と申しますのは、21世紀の社会情勢というのが今までの傾向とは違った動きになってきております。大体1900年くらい、話を大きくして大変恐縮ですが、国民は大体5,000万くらい、うちのお袋が大正3年生まれですが、小学校で習ったのでは「われら国民7,000万は」というふうに習ったものであります。今は5,000数百万増えたわけです。その当時7,000万は若い人が結構多くて、若くて病死する人があったけれども、非常に活力に満ちた人口構成で7,000万。それが戦争や何かがあったですけれども、その人が今日の日本を作ってきたと思う訳であります。
それで2000年くらいまでは、伸びは緩んだけれども辛うじて伸びているんだけれども、この後落ちていくわけですね。人口問題研究所などの推計、3つくらいの推計がある訳ですけれども、アバウト半分くらいに100年後、2100年くらいになるという数値が出ている訳ですね。細かいところはあんまりはっきり当たらないかも知れないけれども、日本国全体で推計すると、大体近い値になるのではないかと私は思うわけであります。しかも人口が落ちていく理由が、高齢化、それから子どもが生まれないことに起因している訳ですね。今までの都市計画の作り方は、人が増えていく中で、増えていく社会をよい形でどう整えたらいいのかを一生懸命やってきた訳ですが、この21世紀の都市計画は人が減っていく傾向の中で、どうやって地域の暮らしを維持していくのかという話に問題を変えなければならない。都市計画はそういった問題にどう対応するのかを考えなければならない。そうするとですね、かなり大きな方向の転換というか、検討の変更を余儀なくされるのではないかというふうに思っている訳です。
僕は大学でいろいろと研究していく中で、いろいろ地域のことなどを勉強していますが、非常に心配事が大変多い。一体次の時代をどういうふうに睨んで、そして今これから20年なら20年の計画にどういう手を打つのか、もう少し本気になって考えないと、とても辛いことになるのではないか。全国で半分になるということは、宮城県が半分になるということと同じではないかもしれません。東京都とか大阪辺りは、あんまり減らなかったけれども、東北はガラガラ減ってしまうということになるかもしれない。そうではなくて、あそこはいい所だと言われるように、都市計画はどんなことができるか。そういうようなことについて、是非事務局の方でも御検討いただきたいし、審議会としてもそうした意気込みで当たらないと気がついたときには、もういろいろなものが手遅れというようなことになってしまうのではないかと思って、実は心配をしております。
敢えて発言したのは、今日の整備・開発・保全の方針は、今までの積み上げで出来てますから、こういうことであろうとは思いますが、次の時にはもう少しそういうことをどう取り上げるのかというハートがないといかんのでないか。事務局にそういった取り組みをお願いしたいと思った訳であります。失礼いたしました。
藤本議長 どうもありがとうございました。今の大村委員の意見につきまして、皆様何か御意見ございませんでしょうか。
鈴木委員 大村先生の御指摘まさにその通りだと思います。参考資料と議案書で説明を聞きましたが、大体土地利用で出てくるのは、商業業務系の集積することなどにより良好な市街地の形成を図るというのが、枕詞のようにずっと出てくる訳ですね。果たしてですね、商業集積と業務集積を図ることがですね、図るどころか惨憺たるものだと思うんですね。仙台市でも中心市街地の空洞化ということが、大変な問題となっております。宮城県の仙台以外の都市において、商業集積と業務集積を図るというのは、具体的にしからばどういうふうにやるのだと。多少とも具体的な方策なり政策を打ち出しての言葉でないと、単なる枕詞で本当にむなしい言葉にしか聞こえてこないというのが実感です。これを何とかどうしたらいいのか。大変なことだと思いますが、そういうことを十分に意識をしながらの、言葉として使っていかなくてはいけないと思います。今の大村先生が言ったとおり、30年前もこうだったんですよ。今はどうなのか。それも保全と存続が危ぶまれている時代です。そういうことも意識をせざるを得ないのではないかと私は感じました。
藤本議長 ありがとうございます。まさに今の大村委員、そして鈴木委員の御意見にありましたとおり、また仙台の一番町を見ても、店舗が抜けたような時代になっております。今ここに出ました言葉は、今までの積み上げで行きますとこのようなことになると。もう既にいろいろな現象が出てきておりますので、大村先生から出ました意見を、今後事務局の方で何か、これから100年に向けてこのような考え方をおいていただきたい。特に今までは人口だけを一つメルクマールといいますか、尺度にしてきましたけれども、今後どのようなものを一つの目安にしていったらいいのか。いろいろな意見を聴きながら、方向付けを事務局にお願いしたい。ここにおられる委員皆様方からそれぞれの意見を聴きながらですね、やっていただきたいと思います。これにつきましても、取りまとめが中々難しいですけれども、多くの意見を聴きながら宮城県の都市計画審議会の中で方向付けがなされるとよいと思っております。
その他、皆さん御意見ありますか。
清水委員代理 鉄道の関係ですので、お願いといいますか、都市計画を行う人に配慮していただきたいことなんですけれども、私ども新幹線がありますが、騒音・振動の問題に厳しい基準があって、騒音・振動の影響を少なくするということで、事業をやっているものであります。新たに新幹線の沿線の街づくりというときに、騒音・振動の問題があるということを認識いただいて、新幹線と地域が共存できる形で街づくりをしていただきたい。既存の街は仕方ないですけれども、これから新しく市街地や街ができるときに、そういった視点を考えて街づくりを進めていただきたいと考えております。
藤本議長 その他、御意見ございませんでしょうか。事務局からございますか。
事務局(梅津都市計画課長) それでは、お手元の「別冊報告資料」で御説明いたします。資料の1頁をお開き願いたいと思います。事前報告は、新規の決定や大幅な変更など長時間の審議が予想される案件について、内容、スケジュールなどを報告し、事前に意見等をいただきながら審議内容の充実を図ろうとするものであります。
資料の2頁を御覧いただきたいと思います。報告の1番目は、仙塩広域都市計画の用途地域の変更に関するものであります。場所は、塩竈市となります。現在、塩竃市が実施している塩釜海辺の賑わい地区土地区画整理事業において、現在検討が進められている土地利用計画に合わせ、その誘導を行うため用途地域を変更しようとするものです。
資料3頁の図面をお開き願いたいと思います。塩竈市の中心部に位置し、図面表示のとおり商業施設、共同住宅と商業施設の複合施設などの立地を図ろうとするものであります。今後、立地施設に関する詳しい検討や一部権利者との調整のうえ、土地利用計画を確定して参ります。住民説明会、縦覧などを行い、次回の都市計画審議会に付議を予定しております。
資料の4頁をお開き願いたいと思います。報告の2番目は、仙塩広域都市計画の道路の変更に関するものです。青葉山周辺の道路の見直しに伴う道路の変更で、県決定と仙台市決定とがあります。県決定は、元寺小路愛子線と長町折立線となります。いずれも、その一部が国道となっていることから県決定となります。変更の理由としましては、青葉の森の保全や地下鉄東西線などの整備に合わせ青葉山周辺の道路の見直しを行うものです。
資料5頁の図面をお開き願いたいと思います。凡例のとおり、変更、廃止を行う道路を示しております。仙台西道路と並行して東西に計画決定している元寺小路愛子線と、仙台宮城ICから南東に計画決定している長町折立線は県決定で、その一部を廃止と名称変更しようとするものです。青葉の森、地下鉄などの位置関係は図面の通りでございます。
スケジュールとしては、現在は、国関係機関と事前の調整協議を行っておりまして、6月頃に都市計画案の縦覧、意見書提出を行い、地下鉄のアセスメントの実施に合わせ、平成16年度末に都市計画審議会に付議を予定しております。
以上が事前報告となります。
次に、都市計画審議会委員の公募について御説明いたします。資料の6頁をお開き願いたいと思います。県では都市計画・まちづくりに県民の方々の意見を広く採り入れるため、審議会委員の公募を行いました。募集した期間は、昨年12月1日から26日までの約1ヶ月間で、募集人数は1~2名としました。周知の方法としましては、新聞やホームページへの掲載、まちづくりNPO法人や県内の大学に募集要項の郵送などを行いました。その結果、合計で16名の方からの応募があり、一次審査として論文審査、二次審査として面接を行いました。選考の結果、一次審査で7名に絞り、最終合格者は1名といたしました。この方には、本年4月から審議会に参加していただくこととなります。
また、現在の審議会の委員のうち、学識経験者の皆様につきましては、今月末をもちまして2年間の任期が終了となります。これによりまして、学識経験者の委員のうち、法律部門の長沢委員、経済部門の開発委員、都市計画部門の宮本委員、農業部門の森谷委員、及び環境部門の小野委員におかれましては、今期を持ちまして委員を退かれることとなりました。各委員の皆様には、これまでお忙しい中審議会に御参加いただき、また御尽力をいただきまして、誠にありがとうございました。今後とも、県の都市計画に対する御指導・御支援方よろしくお願いを申し上げます。
以上で報告を終わります。
藤本会長 私からも、今回で退任される委員の方々に、これまで審議会の運営に本当に御協力いただきまして、ありがとうございました。心から感謝を申し上げます。
それでは、これで本日の審議を終了いたします。御協力ありがとうございました。
事務局(千葉都市計画課技術補佐) 以上をもちまして第137回宮城県都市計画審議会を終了いたします。
なお、次回第138回の審議会の開催日程につきましては、諮問いたします議案にかかる各種の調整、あるいは事業実施時期などを考慮しまして、日程が決まり次第、早めに御連絡を申し上げるようにいたします。委員の皆様にはお忙しいこととは存じますけれども、御出席をいただき、御審議いただけますようにお願いいたします。
本日は、誠にありがとうございました。
午後2時45分 閉会
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