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1600年代に,松島湾野々島で内海庄左衛門が島周辺に大量のカキが付着しているのを発見し,これを採取するとともに天然稚貝を拾い集め,適当な海面へ散布して育成したのが始まりと言われています。
1800年代には天然のカキを採取していました。その後,天然のカキは減少の一途をたどったため,貞山運河入り口の海面に大量に発生する天然稚貝を拾い集め,適地へ移植・保護することを始めました。また,伐採し海中に落ちた木に数年かけてカキが付着していたことから,松の木を海中に立てて稚貝を付着させ,翌年適した場所へ移動し,数年後に採取するようになりました。
1800年代後半には,広島県から教師を招いて養殖技術の導入を図りましたが,定着はしませんでした。
その後,塩釜市に宮城県水産試験場が設立され,カキ養殖試験が本格化し,従来方式や広島方式からさらに進んだ「す立て棒刺棚」を作り出し,松島湾でのカキ養殖が発展していきました。
1900年代前半に神奈川県でかきの垂下式養殖法が開発され,日本各地へ普及していきました。また,1924年には種ガキ採苗にカキ殻を使った垂下式採苗法が考案され,これを契機に世界各地へ種ガキを輸出するようにもなりました。
さらに,1930年には水深が深い場所での筏式養殖法,1952年頃には延縄式垂下養殖法が次々と開発され,現在行われている宮城県のカキ養殖の基礎ができあがりました。
宮城県の伝統的漁具漁法 7 養殖編「かき」(平成6年3月より抜粋)
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