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阿武隈渓谷県立自然公園は、阿武隈川が深く切り込んで流れ、大規模な丘陵地河川景観を呈している阿武隈川地区、美しい渓谷と花崗岩(かこうがん)が露出した岩塔(がんとう)が大規模に分布し、特異な景観を呈している内川(うちかわ)・岩岳(いわだけ)地区、比高50m、総延長4.5kmにも及ぶ大規模な岩稜(がんりょう)・断崖地帯で、雄大かつ特異な景観を呈している夫婦岩(めおといわ)地区、数少ない本県の丘陵地と丘陵地から山地帯への推移帯の自然植生であるモミ・イヌブナ林やブナ・イヌブナ林が残されている手倉山(てくらさん)地区の4地区からなっています。
夫婦岩 |
植物では、本地区が暖温帯から冷温帯へ移り変わる地帯の気候条件にあることから、暖かい地域に分布するウラジロガシを主とする照葉樹林(しょうようじゅりん)、冷温な地域に分布するブナやミズナラを主とする落葉広葉樹林、さらに、これらの中間的な気候条件の所に成立するモミ・イヌブナ林、シデ林、アカマツ林など、いろいろな森林が見られます。
また、人為的な影響を受けにくい岩稜や河岸には、岩上(がんじょう)植物群落、河岸岩壁(かがんがんぺき)植物群落など、特色のある植物群落が見られます。
動物では、古代トンボの生き残りともいわれるムカシトンボやトワダカワゲラ、フジミドリシジミなど、生息地が限られている貴重な昆虫類が確認されています。また、この地域は、ニホンイノシシの生息の北限となっており、植物と同様に位置的な条件から、動物の分布にも特色があります。
阿武隈川船下り |
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