掲載日:2024年4月24日

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伝達性海綿状脳症の検査

当所では牛海綿状脳症対策特別措置法に基づき伝達性海綿状脳症の検査を行っています。

用語の解説

『TSE』と『BSE』

牛の「牛海綿状脳症」や、めん羊や山羊がかかる「スクレイピー」、あるいは人の「クロイツフェルト-ヤコブ病」は、いずれも異常プリオンと呼ばれるたん白質を原因として、中枢神経系が破壊される病気です。これらの病気を総称して『伝達性海綿状脳症=TSE』と呼んでいますが、このうち、牛の海綿状脳症については『BSE』と呼ばれています。平成13年に始まった牛の検査のきっかけになったのがBSEであったため、いまでもこちらの名前のほうが通りがいいようです。

特定部位

特定部位とは、TSEの原因となる異常プリオンたん白質の蓄積部位で、すべて除去・焼却処理されます。

動物種別の特定部位一覧
全月齢

扁桃、回腸遠位部

30ヶ月齢超 頭部(舌、頬肉、皮、扁桃を除く)、脊髄、脊柱

めん羊、山羊

全月齢 脾臓、回腸
12ヶ月齢超 頭部(舌、頬肉、皮を除く)、脊髄

当所での検査体制

TSE発生リスクの低下に伴い、牛は平成29年、めん羊及び山羊は平成28年から、健康畜における検査は廃止となっています。

今般、BSEに関する国際基準が見直されたことに伴い、伝達性海綿状脳症実施要領が改正されました。牛においては、令和6年4月1日から、月齢による検査対象区分がなくなり、症状の有無により検査の要否を判断します。

当所では、生体検査において、TSEを否定できない原因不明の運動障害等(骨折、関節炎、熱射病等、原因が明らかな場合を除く)を呈した全月齢の牛、めん羊、山羊について検査を実施しています。

検査結果は牛海綿状脳症検査結果累計をご覧下さい。

検査対象外の牛、めん羊及び山羊についても特定部位を除去するなど、引き続きTSEに関するリスク管理に努めています。

検査の流れ

TSE-flowchart

お問い合わせ先

食肉衛生検査所 

宮城県登米市米山町字桜岡今泉314

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